新宮市議会 > 2021-09-15 >
09月15日-03号

  • "参加"(/)
ツイート シェア
  1. 新宮市議会 2021-09-15
    09月15日-03号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 3年  9月 定例会          令和3年9月新宮市議会定例会会議録             第3日(令和3年9月15日)---------------------------------------議員定数15名、現在員14名、出席議員13名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             4番  上田勝之君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員 1名、氏名は次のとおり。                            12番  前田賢一君---------------------------------------議事日程 令和3年9月15日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から(8)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           下  基君               商工観光課長           峪中直樹君               総務部               部長               稗田 明君               参事兼防災対策課長        竹田和之君               総務課長             赤木博伯君               財政課長             小林広樹君               選挙管理委員会               事務局長             馬込克彦君               市民生活部               部長               西山和視君               三輪崎支所長           角 聖史君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        北畑直子君               新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長                                山下泰司君               次長兼健康長寿課長        中上清之君               健康長寿課企画員         辻本美恵君               福祉課長             前地秀高君               子育て推進課長          梶田卓哉君               保健センター長          福本良英君               建設農林部               部長               平見良太君               都市建設課長           木村雅洋君               農林水産課長農業委員会事務局長 下路 拓君               医療センター               事務長              奥  靖君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               尾崎正幸君               次長兼教育政策課長        澤原謙二君               教育政策課企画員         富田英之君               生涯学習課長           野本 渉君               文化振興課長           栗林圭一君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第3日(令和3年9月15日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(大西強君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は12名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 本日、三栗議員より通院のため遅刻の届出がありましたので、報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(大西強君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号5から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △屋敷満雄君 ○議長(大西強君)  14番、屋敷議員。 ◆14番(屋敷満雄君) (質問席) おはようございます。 一般質問を始めさせていただきます。 初めに、通告書には2番になっておるんですけれども、それを1番、最初にもって替えさせていただきます。 それでは、このたび、大前屋旅館とか三輪崎青年会館、三輪崎のほうで国登録文化財になりましたんですけれども、そのことについてお尋ねいたします。 国登録文化財の定義をお聞かせ願えますか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁いたします。 国登録文化財は、50年を経過した歴史的な建物などの中から一定の評価を得たものを文化財として登録することで、守り、活用を促すという建物です。厳密な規制で保存を優先する指定文化財とは異なり、活用が期待されている建物でございます。 ◆14番(屋敷満雄君)  分かりました。そうすると、規制がある程度緩やかな、そういうものだということで分かりました。 これはどのように分けられて、指定された重みといいますか、重要度によって、その持っている価値はどう違うんですか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  建造物の文化財の重要度や価値の順は、国宝が最も価値が高く、重要文化財県指定文化財市指定文化財国登録文化財となります。 ◆14番(屋敷満雄君)  一番ランクとしたら、一番緩やかなんですね。 新宮市で該当するこの文化財は幾つあるんですか、どういうものですか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  新宮市における登録文化財は3件ございまして、旧チャップマン邸主屋、旧チャップマン邸石段及び石垣、三輪崎青年会館、この三つになります。また、三輪崎の大前屋旅館が7月に国の文化審議会から登録文化財の答申を得ましたので、年内あるいは年度内に登録の見込みでございます。 ◆14番(屋敷満雄君)  今度、やっぱりもう答申もうとんのやけれども、登録とまた別個に、今後、年内にできるということですね。 分かりました。 これ、どういう基準で選ばれるんですか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  建築後50年経過していることに加え、国土の歴史的景観に寄与している、造形の規範となっている、再現することが容易でないという三つの基準のうちのいずれかを満たしていれば、所有者の申込みや教育委員会が推薦することで登録されます。 ◆14番(屋敷満雄君)  そうか、50年経過してんとあかんいうことやね。そうですか。古いわな、大前屋も青年会館も。分かりました。 このメリットはどういうものがあるんですか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  登録文化財のメリットは、指定文化財と異なり、規制が緩く、外観を大きく変えなければ、内装は自由に改装でき、活用の幅を広げることができる点です。また、国登録文化財という名称を使用して、新しい事業活動や地域の資産としてPRできるという広報上のメリットもございます。優遇措置といたしまして、保存・活用に必要な修理を行う場合、設計管理費の2分の1を国が補助する制度や、相続税は相続財産評価額を10分の3控除、家屋の固定資産税を2分の1減税などがございます。 ◆14番(屋敷満雄君)  やはり大きなメリットあるんやね。2分の1出していただくと、やっぱり傷んできますんでね、中も。そうですか、2分の1あるんですか、それはありがたいですね。 三輪崎で、三輪崎青年会館大前屋旅館登録文化財になったんですけれども、今後、市はこの二つの建物とどのような関わりを持っていかれるんですか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  これまでどおりの維持管理や活用については特に関与することはございませんが、もし所有者の方が登録文化財としての保存や活用方法について何か考えておられるのであれば、文化振興課まで御相談いただきたいと考えております。
    ◆14番(屋敷満雄君)  三輪崎青年会館は、青年クラブのメンバーが、誰にも売れんように、歴代の青年会長がそれを持ち分に分けて、どのぐらいの広さか知りませんけれども、かなりの人間が所有していることで、すぐに売ることができないような状態なんですよね。そういうふうにして守っていますので、今後いろんなことあったら、御相談のほうよろしくお願いいたします。 このように、我が新宮市には、今説明受けたように、多くの文化財があります。これは地域の宝で、いろいろなプランを考えて活用すべきだと思っているんです。当局内だけじゃなくて、市民の皆さんにいいアイデアを募って持っていくのもいいんじゃないかと思います。 例えば、旧チャップマン邸も、これも入っていますけれども、伊作がつくった西村記念館、これなんか、東京で男女共学の、あの当時、文化学院つくった伊作さんの功績が非常に大きくて、卒業生にたしか十朱幸代さんとか、辻原登先生とか、参議院議員の山東さん、もうそういう方とかいろんな方がおられますので、そういう方を年1回でも西村記念館で同窓会というか、記念講演会というのか、そういうことできると思うんです。なぜかといいますと、上田君も僕も一緒に同席したんやけれども、大石誠之助の名誉市民の授与式典どうするかいうて、東京の外国人記者クラブへ行って、辻原先生の御配慮で、伊作の孫に当たる親族の方、どうするかこうするかという話の中で、立花利根さんが一番ええんやないかという話になって、東京行って、食事しながら会談中に、僕と市長はもう3月議会でやりたいなと。それぐらいやっぱり無理やでという話しとってんけれども、ここにおる大石の熱心なファンの方と、前田賢一議員以下、上田君、今度辞めた松畑玄君も同席しとってんけれども、彼らはどうしても大石誠之助の処刑された命日、その日にしたいという強い願望があって、そのときにちらっと誰が言ったか知らんけれども、1月24日の命日にしたいんやよという話があって、僕と市長はやっぱり3月やないと無理やろうなと思っておったら、利根さんが1月24日、私誕生日よと一言おっしゃって、市長と僕とみんなが、それじゃ、1月24日、この会場で、もう何年前になりますか、そういう決まったことを思い出します。それで、大石誠之助が名誉市民になって、ここに来ていただいて、いろんな式典もやらせてもうて、非常にありがたかったんです。 このことは市長も、利根さん親子、ぜひとも、もうかなり高齢になってくるんで、やっぱり年1回ぐらい、もう丹鶴ホールもできるんやし、そういうこの機会をつかまえて、コロナも年内には大体収まってくると思いますので、市長からお願いすれば、利根さんにもそういうお話もお願いできるんじゃないかと思っていますので、市長どうですか、市長のお考えはいかがでございますか。 ◎市長(田岡実千年君)  ありがとうございます。 議員御提案の、西村記念館に文化学院の関係者の方々をお呼びするというのは大変有意義なことだと思いますし、新宮市へ来ていただけること大変ありがたいと思いますので、今御提言いただいたことは、利根さんにお話をさせていただきたいと思います。 ◆14番(屋敷満雄君)  ぜひともみんなで、これはもう関わった人間、上田君も松畑君も、もうみんなでまた、そのうち前田君も帰ってきますので、ぜひともよろしくお願いいたします。それでこの項を終わります。 それで、三輪崎支所の今後の利活用について。 三輪崎の庁舎新築工事が始まったんですね。それで、三輪崎の消防吏員派出所及び消防団の合同庁舎建設工事ですが、今の進捗状態はいかがですか。 ◎三輪崎支所長(角聖史君)  三輪崎支所、角より答弁させていただきます。 三輪崎庁舎建設工事の進捗状況ですが、敷地の境界沿いに設置していたブロック塀を取り壊し、L型擁壁の基礎コンクリートを打設中です。また、合併浄化槽の埋設が完了し、現在、建物基礎工事の床掘りを行っているところでございます。年度末完成を目指して取り組んでまいります。 ◆14番(屋敷満雄君)  今のところ順調やね、そしたら。順調にいっているということですね。 それで、この庁舎移転後、現在の建物はどうされる予定なんですか。 ◎三輪崎支所長(角聖史君)  三輪崎支所としては、よりよい利活用方法を庁内において十分協議を重ね、決定していきたいと思っております。 ◆14番(屋敷満雄君)  そういうことがまだ決まっていないんですね。 公募して売却するか、また利活用で残していくか、いろんな方法考えられると思うんです。今、支所長からの答弁で、まだ今後の使用方法が決まっていないということなんで、ぜひとも金のかからないような形での活用をお願いしたいと思っています。 そこで、あそこ100坪ぐらいで、今、三輪崎の地価いうたら5、6万円ぐらいのもので、なかなか10万円も、今、三輪崎は。佐野は高いですけれども、三輪崎はその辺ぐらいの値段やと思うんです。ですから、売却する場合においても、建物を撤去して更地にしないと売れん思うんです。これ、鉄筋コンクリートなんでかなり深いところまで入っとるんで、壊すとなったら、振動の被害等の補償料とか多額の撤去費用がかかると思うんですけれども、どのぐらいの撤去費用を見ておるんですか。 ◎三輪崎支所長(角聖史君)  建物の解体等に係る費用につきましては、近隣家屋の調査費も含めまして、概算で1,300万円程度と試算しております。 ◆14番(屋敷満雄君)  1,300万円からかかるの。そうすると、売却しても、もう金が反対にかかってくるんで、そういうことになるんですね。そうであれば、残して有効に使うべきと思います。今回、教育委員会のほうで、小中学校及び体育館等の施設について、80年ぐらい使っていくんやという、この前、当局の構想がある中、あの三輪崎の庁舎は何年たっとるんですか。 ◎三輪崎支所長(角聖史君)  現在の三輪崎支所は、昭和42年3月に建設され、54年が経過しております。 ◆14番(屋敷満雄君)  せやけど、今見たら、雨漏りもあまりひどくないし、まだまだ立派に、利用するのは問題ではないと思うんです。それで、どこの地域でも、古代から脈々と引き継がれた歴史や文化があります。これはやはり、今の大前屋旅館とか三輪崎青年会館もそうなんですけれども、地域の宝ですわね。今生きている私たちは、子供や孫に歴史や文化を伝承して、ふるさとのよさや過去から今までの歩みを継承していくことが務めやと思います。 ここで皆さんにお配りしているように、この中のやりの分は、三輪崎小学校に保存されているもりです。これを和歌山県紀伊風土記の丘の、今度の開館50周年記念に持っていっています。紀伊半島の漁業は、もうはるか昔から黒潮の恩恵受けて繁栄してきていると。カツオや捕鯨は、その中で最たるものになったんだと思います。カツオについては、三輪崎の漁師は、はるか1,000キロも離れた気仙沼まで行って追いかけています。これは、2017年から僕も気仙沼市に行って、やっと向こうと友好都市、またそれに絡んで一関市とも友好都市になりましたですけれども、カツオについてはある程度、非常にいろんな歴史が分かってきました。 鯨は、三輪崎から太地、古座と昔盛んやったと言われたあるんですけれども、3年前に、僕と局長と、これ皆さんに回しますけれども、この写真のこの船は千石船です。この船の名前は万徳丸、所有者は西村さん、三輪崎の出身の方なんです。あと、75とか35石の船を6人か7人、その人の回船で、そういうお仕事をしています。この中で、11月21日、シンポジウムで川島秀一さんが「カツオ漁と紀州人」という講演をこの会場でしてくれるんですけれども、彼と僕と八戸へ行ってきました。その西村さんのご子息にもお会いさせてもらいました。八戸の名前が鮫という場所なんです。そこに、蕪島という島がありまして、これはウミネコの一大繁殖地で、これはもういろんな方が、東北とかそういう方は皆御存じです。川島氏いわく、八戸で昔はカツオは捕れていなかったと。八戸のそこの鮫の歴史書の中に、鯨が捕れたという記述がありますので、ひょっとしたら、確かやないんやけれども、三輪崎の彼らが鯨を捕りにいった可能性はあるんです。コロナがあるから行きませんけれども、これは僕も調査してまいりますけれども、そういうことがあって。それがあったんで、この鯨についての詳細を聞きたいんです。お願いします。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁いたします。 捕鯨につきましては、熊野地方の漁村では古くから鯨を捕っており、江戸時代の1670年代、太地で鯨を網で絡めてもりを打つ方法が開発されてから、三輪崎や古座などもそれを取り入れ、捕鯨業が発展いたしました。捕鯨には大きな資本と労働力が必要だったため、三輪崎では、新宮城主水野氏が三輪崎捕鯨を経営し、1700年代中頃にかけて栄えたと言われています。また、古座では、紀州藩が古座捕鯨を経営いたしました。江戸時代後半、外国の船が日本近海に進出し、乱獲を続けたことから、鯨が減少し、熊野地方の古式捕鯨は明治時代に幕を閉じました。 ◆14番(屋敷満雄君)  ですから、僕も、ここにも何人かおるんですけれども、三輪崎郷土芸能保存会、鯨踊、これは、由来は水野の殿さんに、鯨上がったときに献上するための踊りやったと。それが脈々と今まで残っているということで、間違いありません。それだけ鯨を1頭捕ると、非常に栄えることができたということだったと思います。 説明いただいたように、三輪崎には捕鯨の歴史があります。現在は、鯨はほとんどの方は太地と思っている方が多い。また、三輪崎や古座で捕鯨していたということを知らない人がほとんどになってまいりました。三輪崎にも捕鯨が盛んだった歴史を反映して、その道具など、関係資料もなかなか残っておりませんが、新宮市において、補鯨に関する資料はどうなっているんでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  新宮市立歴史民俗資料館において、数点収蔵、展示してございます。また、古い写真等もございます。また、先ほど議員おっしゃっていたように、三輪崎小学校でも、もり2点を所蔵しています。 ◆14番(屋敷満雄君)  今あるのは、そしたら、歴史民俗資料館と、三輪崎小学校でこの前見せてもらった2点が残っているということなんですね。これ寂しいことで、これはもっと本当に置いてきたかったんやけれども、今になってはなかなか探せないと思うんです。今これどうしても、ある程度募集して探さんとと思っています。 先日、三輪崎小学校にある捕鯨に使われたもりを初めて見るということでお伺いしました。そこで、某所が所蔵しているもり2本もそこで拝見いたしました。そのもりには、三輪崎の目印である三つの輪、これは議長も御存じのように、三輪崎牛乳の三つの輪のマークがもりに刻印されとるんですけれども。その付け根の部分に、明治36年旧正月と記されておるんですよ。捕鯨にはたくさんのもりや剣が必要やったんやけれども、当時、三輪崎でもりをつくる鍛冶屋があったと言うことができる貴重な資料です。これは写真も僕撮らせてもらっておるんですけれども、そういうことです。専門家から言わせると、もりに製造された年月日が刻まれたものは珍しい、大変価値のあるものやでと言われました。三輪崎で、捕鯨やそれに関わる鍛冶などの産業があったということは、遠い過去になりつつあります。 それについて、本来であれば、三輪崎で管理、保存すべき当時の道具や資料が処分されたり、よそへ持っていかれたり、なくなりつつあるのが現状です。捕鯨について、歴史民俗資料館にはどのような道具や資料が展示、保存されているんですか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  三輪崎捕鯨の解体用包丁2点、鯨船の小型模型1点を展示するほか、剣、三輪崎捕鯨取扱所看板、鯨船の小型模型4点を収蔵してございます。 ◆14番(屋敷満雄君)  もりはないんですね。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  ございません。 ◆14番(屋敷満雄君)  一番の大事なやつがないんやね、これ。はい、分かりました。また、これも何とかして探さんとあかんですね。 鯨に関する資料は、もともとそれが使用されたところの三輪崎が保存するのがベストだと思います。当局の見解はいかがですか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  一般的には、歴史的資料や文化財は、伝えられたその土地で引き継いだ人々によって保存、継承されていくのが理想とされておりますが、資料を適切に保存できる環境も必要です。本市では、その環境があるのは歴史民俗資料館ということになります。 ◆14番(屋敷満雄君)  ただ、それに関する写真とか、そういうのが非常にようけ残っとんですよね。現物は太地に持ってったりとか、親族が持っていたりとかいろいろしてるんやけど、収集している方が収集して、その人が莫大な写真を持っとるんで、そういうのも展示して、見せるべきやと僕は思っているんです。 この間、90歳過ぎた古老の漁師に昔の話を聞くことができました。まだまだ孔島と鈴島に堤防がない時代、あの頃、三輪崎の湾、今の漁業組合の辺りまで鯨が入ってきたと。その当時、20年代には、八幡神社に、多くの鯨に使えたもりがあったんやということを聞いてまいりました。三輪崎に資料が残されているもりなど捕鯨に関する資料は、三輪崎にとっては貴重な財産で、きっちりと保存しなければなりません。これを保存できる建物としたら、この三輪崎の庁舎しかありません。どうか資料館として有効活用していただきたいんですが、田岡市長の御見解をお伺いしたいんです。よろしくお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  貴重なものがいろいろある中でありますので、議員、御提案いただいたことをまた検討させていただきたいと思います。 ◆14番(屋敷満雄君)  よろしくお願いいたします。 それでは、この項を終わります。 それでは、旧市内の100円バス運行についてをお伺いいたします。 現在、熊野市から串本町まで運行しているバスとか町内バスとかいろんなバスが走っておるんですけれども、その現状と運賃と分かれば教えてください。 ◎企画調整課長(下基君)  企画調整課、下から答弁させていただきます。 近隣市町村のバスの状況ですが、民間の幹線路線バスと市町村が運行する公営バス等が運行しております。民間の幹線路線バスは、新宮市から那智勝浦町、新宮市から熊野市まで国道に沿って運行しており、運賃は、走行距離に応じて運賃が加算される対キロ運賃制度となってございます。公営バス等につきましては、主には民間路線バスが運行していないエリアを市営や町営バス、乗合タクシーなどが運行している状況です。運賃も、均一料金、対キロ運賃それぞれありますが、熊野市の市営バスは180円から800円。御浜町の町営バスは200円から600円。紀宝町の町営バスは100円均一。那智勝浦町は100円均一の路線、150円均一の路線、100円から350円の路線があります。古座川町の町営バスは100円均一運賃となっております。串本町の町営バスは、100円から200円の均一運賃となってございます。 ◆14番(屋敷満雄君)  地域によって運賃も様々と違うんですね。分かりました。 熊野川地域を走っているデマンドタクシーについて、現状を教えてください。 ◎企画調整課長(下基君)  令和2年10月から運行開始した熊野川町デマンドタクシーは、事前予約制の乗合タクシーであり、セダン型タクシーで、1日に八つの時間帯を運行しております。運行ルートは予約状況で変動し、行政局を出発後、利用者の自宅や診療所、商店、バス停など、あらかじめ設定している乗降場所を片道100円で送迎します。 利用者につきましては徐々に増加しており、令和2年10月から令和3年8月までの11か月間で、延べ2,169名の方に御利用いただいております。今年度は、昨年度比で月平均約40名程度増加しており、デマンドタクシー制度の地域への浸透と、令和3年4月に、デマンドタクシーのダイヤ変更による利便性向上が、利用者増の要因と考えております。デマンドタクシーの利用目的は、診療所への通院が主なものですが、バスのダイヤに合わせたデマンドタクシーダイヤの改正により、バス乗換えによる利用も増加しております。 ◆14番(屋敷満雄君)  毎年増えてきてんのやね。やっぱり通院が一番多いんやろうね、どうしても。旧市内も一緒やと思うで、こういうのは。これをやってもらって大変ありがたくて、だんだんとこれも浸透してくるんで、よろしくお願いします。 現在、高田地区の公共交通の再編に頑張って取り組んでいただいていると思うんですが、現状及び進捗状況はどうですか。また、取り組む課題などがあれば教えてください。 ◎企画調整課長(下基君)  高田地域につきましては、公共交通に関する住民アンケートの結果を基に、住民との意見交換を実施しているところでございます。再編につきましては、まずは、路線バス高田線など既存交通の活用及び利便性向上を検討しており、バス事業者とも協議を重ねておりますが、公共交通の再編という施策の中で、実現可能なものを今後整理していきたいと考えております。 ◆14番(屋敷満雄君)  高田から新宮まで幾らくらいかかるの。 ◎企画調整課長(下基君)  高田から新宮駅までの運賃につきましては、片道710円となっております。 ◆14番(屋敷満雄君)  710円、往復で約1,500円ぐらい要るんか。これはちょっと高いほうになるな。 熊野市の山間部、僕らも先進地視察で何年か前に行ったんやけども、いろんな方法分かれているんよ。市内走らせるバス、紀和町のほうはもうタクシーやったかな、国道169号なんかはいろんなこと考えて、ボランティアやったかな、もうそういうようなことも考えているので、いろんな採用について、地域の実情も、高田は高田の実情あるんやろうけれども、考えて検討をお願いいたします。 旧市内、今走っているバス路線、バスの種類、走っているバス見るんやけれども、あまり乗客を見たことないんやけれども、利用数が分かれば教えてくれますか。 ◎企画調整課長(下基君)  市内では、新宮と勝浦を結ぶ新勝線、新宮と本宮を結ぶ川丈線といった幹線路線バスや高田線のほか、200円均一で旧市内を巡回するふれあいばすやこみゅにてぃばすといった市内線、やましろ号などの医療センター線が運行しております。 令和2年度の利用者につきましては、市内線が2万3,424人、医療センター線が2万610人となっております。 ◆14番(屋敷満雄君)  そうすると、医療センターに行かれる方は、これはもう通院やわね。市内はやっぱり買物かな。これ、子供は別やろう、スクールバスとは違うんやろう。子供は乗れるの、学生は乗れんのやろう。分かれているんやから、そうなんやけれども、これは今後いろんなことがあるんで、ちょっと次の項にいくけれども、次の項で、新宮及び三佐木蜂伏地区の公共交通の再編、どのようになったあるんか、今。また、いつ頃めどつくのか、教えてもらえますか。 ◎企画調整課長(下基君)  新宮及び三佐木蜂伏地域の再編につきましては、交通事業者と意見交換などを行っているところでありますが、まずは山間地域である高田地域の再編を進めたいと考えております。再編時期につきましては、可能な限り早期に行いたいと考えておりますが、エリアが広いことやそれぞれの地域事情が異なることから、調整事項も多い現状は御理解いただきたいと思います。そういった事情から、再編には数年は必要になると考えております。 ◆14番(屋敷満雄君)  そんなにかかるか。 この前、新聞に、那智勝浦町の町営バス、これまでは国道競合するんで、重複する国道42号を走ることできなんだ。これ宇久井やけれども。町民から要望あって、町は、病院診療、買物などの利便性向上のため、民間業者と協議を重ね、各種団体で構成する地域公共交通会議で認められて、路線変更することになりました。宇久井線はこれまで同地区のみの路線でしたが、今後は町立病院などへアクセスすることができるようになりました。 これを見ると、今後、熊野御坊南海バスになるんでしょうけれども、新宮市でもこういうことできるんやないかと、また新宮市の今後の対策や考え方について、どうなんですか。 ◎企画調整課長(下基君)  宇久井線につきましては、地域内のみの運行から町立病院へのアクセスができるよう事業者と調整され、住民の利便性向上を図られたものと認識しております。 新宮市におきましては、市街地ではやましろ号などの医療センター線の運行に加え、高田、熊野川町では、医療センターと地域を無償で送迎する通院タクシー事業を実施しているところでございます。今後も、地域に合った持続可能な交通体系の構築に向け、検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆14番(屋敷満雄君)  そうか。高田と熊野川町では、医療センターと無料で送迎する通院タクシーいうのあるんやな。 市民の皆さんは、診察、食事、買物、金融機関、これは銀行と郵便局、農協、それから漁業協同組合、それから市役所、通学、墓参り、友人との飲食や遊びなど、バス利用せんやろね。しかし、今見やると、市内を運行している路線では、非常に使い勝手悪いんよね。それで、高齢化が進んで、非常にやっぱり交通事故の問題もあるし、僕も8月21日で後期高齢者になって、75や。いつか免許証を返納したい。せやけれども、今の状態やったら、車を手放すことできない。こういう、やっぱり高齢者が非常に多い。このことについては僕らも、先進市として、熊野市、はるか徳島、見に行ってきました。向こうなんかはやっぱり小さいバスやね、マイクロバスぐらいでもええんやよね。そういうんで、隅々まで行けるような路線にしてほしい。学生も市民も一緒に乗れるような形にすれば、もっと利便性もできるんやないか。 僕は高校行っているとき、広角の今の神倉、千穂小学校行っている子供は同じバスに乗ってきたんやで。そういうことができるんやから、そういうことを分けんとすればもっと利便性ができる。 また、さっきから言いやるように、市内には文化財が多い。これはやっぱり観光の柱になるんや。速玉大社、神倉神社、水野家の墓所、浮島の森、丹鶴城跡、徐福公園、西村伊作記念館、旧チャップマン邸、高野坂。高野坂も広角に戻して、三輪崎で拾ったらええんやし、孔島と鈴島、先ほどの大前屋旅館とか三輪崎青年会館、そういうような路線も組むこともできて、観光の目玉にもなるんや。それで、当局としてこういうようなアイデアはないんですか。いかがですか。 ◎企画調整課長(下基君)  通院や買物など、公共交通の利用需要も踏まえ、利便性の向上とともに、運行ルートなどの分かりやすい周知も必要なのではないかと考えております。また、利便性を向上させることが最大の目的ではございますが、細分化したルート設定による運行は、民間タクシーなど民業への圧迫が懸念され、公共交通の役割分担というところも重要な視点になろうかと思います。 免許返納者の支援についてですが、熊野御坊南海バスでは、来月10月1日から、免許返納者及び同乗者1名までのバス運賃を半額とする割引制度が開始されます。交通事故の未然防止という観点からも、免許返納の促進は重要なものであり、このような支援に加え、利便性の向上に向けたバスのルート変更なども積極的に検討いただいているところでございます。 議員御提案のスクールバスとの併用や観光周遊ルートの検討なども有効な施策であると考えますが、まずは住民生活を重視した公共交通の再編について、地域に合った持続可能な交通体系の構築に向けた検討、取組を進めたいと考えております。 ◆14番(屋敷満雄君)  ああそう。何、今度、10月1日から、免許返納したら、同乗者1名まで半額でしてくれるの。それはええことやね。バス会社も前向きにいろいろと取り組んでくれたことも事実やね。僕らのとき、何年前か交渉したとき、非常にやりにくかったんやけど、大分前向きになってきたんやね。それはありがたいな。 最後に、市長、あなたも3期12年、もう僅かですよ。丹鶴ホールの開館まで、もうこれもあと僅か。この丹鶴ホールについては、昨日、松本議員もおっしゃっていましたけれども、僕、当時、議長やって、このぐらいいっぱい来られて、議長がもう非常にワンマンや、悪い、非常にたたかれましたよ。これは議長の責務やからしゃあないんやけれども、この事業の重大さをかみしめまして、確かに、賛成、反対が二分して拮抗する議場やったです。これを決めるのに、夜中12時過ぎて、朝の4時半に採決できて、この議案が通って、やっとなったんです。いろんな幾多の課題乗り越えて達成できたことは、僕も非常に意義深く、これは、あの当時、17団体の文化施設の会長が僕のところへ来て陳情されて、彼らの思いも伝わったんで、できてよかったと思っているんですよ。これはもう後々、市民がよく使ってくれることを祈るだけです。 新宮市の大事業やった総合計画、10年の。せやから、これ、市長の前の代の方の作られた計画をあなたが成し遂げたんやけれども、コロナもそうやけれども、あなたも、紀伊半島大水害、あれも非常に大きな出来事やったと思うんです。それで、新庁舎、それから丹鶴ホール、ハードの面はおかげさまでクリアできました。今度は、市長がいつも思っている、市政は市民のためにというあなたの思いですよ、ソフト面ですよ。これの中に、交通の、市民はこういうやっぱり思いが強い。こういうのをまだまだ積み残したと思うんです。そういうことで、市長の、最後に御見解をお伺いしたいんです。よろしくお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  この文化複合施設の建設に向けて、振り返ってみますと、2年7、8か月前に、この議場で大変強い反対意見がある中で、当時の屋敷議長の適切な議会の進め方のおかげで、無事可決いただきましたことは、今になっても本当に心より感謝をしております。おかげで、大変もめたといいますか、いろんな意見がある中、無事に完成ができました。この文化複合施設、文化ホールと図書館の複合でありますが、この施設を使って、いろんな方々に文化活動や図書館に集まっていただいて、いろんな人流もできて、またまちの活性化にもつながればいいと思いますし、この文化活動する上で十分満足をしていただける施設ができましたので、多くの方に感動を与えられたらなというふうにも思ってございます。 議員、今御提言いただきました、特に高齢者の交通手段の確保でありますが、新宮市においては、大きなハード事業が一旦終了した中で、やはりこれからは市民の生活に密着したソフト部分を一つ一つ実行していかなければならないというふうに思っておりますし、行政としてはハードより、やはり生活に密着したソフトをしっかりとやっていくことが、本来の仕事だというふうに思ってございます。そういう中で、車を運転できなくなった方の交通手段の確保をこれからも、1年前に熊野川町ではデマンドタクシーの導入ができたわけでありますが、これをまた他地域にもしっかりと考えていきたいと思いますし、またいろんな議員からいただいております、災害のときに情報が聞きにくいというところも、戸別受信機をどうやって配付、貸与するかということもしっかりと考えていかなければならないし、またエコ広場の運営においても、使いやすいエコ広場というふうに改革もしていかなければならないというふうに、そういった、これから地域に密着した施策をしっかりと行って、皆さんが安心して安全で暮らせるまちづくりをやっていきたいというふうに思っておりますので、また今後とも御指導をお願いしたいというふうに思います。ありがとうございました。 ◆14番(屋敷満雄君)  市長、僕、リーダーというのは、部下に任す人と自分が引っ張る人と両方おるんですけれども、両方ともやっぱり現場を熟知されていますよ。今後は、ソフト面になりますと、そういうことが一番大事になってきますので、それはやっぱり密着した市長の思いになりますので、ぜひその辺を心がけて頑張っていっていただきたいと思います。 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大西強君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時55分--------------------------------------- △再開 午前11時08分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △濱田雅美君 ○副議長(東原伸也君)  7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) まず初めに、紀伊半島大水害から10年、お亡くなりになられた方々に心より御冥福をお祈りいたしますとともに、消えることのない御家族様の心の痛みに、二度とあのような悲惨な出来事が繰り返されることのないよう、今後もしっかりと防災対策に努めることを、私自身肝に銘じ、一般質問を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。 初めに、コロナ禍における子供の学びについてお伺いいたします。 教育関係におきましても、コロナ禍の影響を受け、教師をはじめ関係各位が最善の対策を講じるため、御努力されていることに感謝申し上げます。ありがとうございます。その上で、3点質問させていただきます。 2学期も始まりましたが、本市においても、感染者が連日発生する日が続きました。子を持つ親としては、心配のあまり学校を休ませるという選択に至った保護者もいらっしゃいましたが、このコロナ禍の感染が心配で学校を休ませたいという決断は欠席となるのでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田からお答えさせていただきます。 保護者から、欠席させたい事情、そのあたりをよく聴取した上でございますが、学校長が合理的な理由であると判断した際には、指導要録上の出席停止や忌引等の日数のところに記録いたしまして、欠席とはしないという取扱いが可能となっております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今、御答弁いただきましたように、コロナの感染が怖いと感じて休みたいという場合、指導要録上、出席停止・忌引などの日数として記録し、欠席とはしないということを校長判断でできると文科省も発信しております。このお知らせは、保護者の皆様には周知しておられますか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  各校において対応していると聞いております。 ◆7番(濱田雅美君)  各校において対応していただいているということなんですけれども、その周知の仕方というのは、学校によって違うものなんでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  基本的にはプリント等でお知らせしておりますし、そういう欠席の理由を学校のほうに伝えていただいたときに、それぞれ担任等で対応しているということでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  何人かの保護者の方から確認する声というのをいただきましたので、ここで再度確認させていただきました。ありがとうございます。 コロナ禍の生活において、マスクは日常生活には必要不可欠なものとなっており、幼い子供までもが、まるで洋服の一部であるかのように装着しなければなりません。新しい生活様式は、子供の脳と心の発達に配慮していない面があると言われております。マスク生活で、子供たちの笑顔が減った、反応が薄いなどと、発育の懸念の声も上がってきております。子供から見れば、マスクをつけた大人たちは、口の形が見えにくく、表情が分かりにくいのです。提言された新しい生活様式は、大人同士のコミュニケーションが前提となっております。しかし、コミュニケーションを取るときに、大人同士が手がかりにする情報と子供が手がかりにする情報というのは異なっており、マスクにより相手の口がブロックされる、表情が見えないという状況は、コミュニケーションするための手がかりを奪うことにつながっております。特に、小学校就学前の幼い子供や聴覚に障害のある子供たちは、表情の口の動きがコミュニケーション手段として大きな役割を果たしています。 そこでお伺いいたします。 本市では、子供の発育に関して懸念する声というのはありませんでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育委員会所管の幼稚園のほうからは、特にそのような声は届いておりません。 ◆7番(濱田雅美君)  本当にないという状態であるならばうれしいことなんですけれども、文科省は、教育現場において、教師の表情が見えやすい透明マスクの活用というのを検討しているとありました。教師側が透明マスクに替えて、子供たちとの表情やコミュニケーション力が明らかに上がったという結果を聞いております。本市では、透明マスクの使用についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  学校におきましては、例えば、英語の時間の発音であったりとか、通常のマスクであると口元が見えにくい場合がございます。教員の口元が見えていると、つまり透明のマスクであると、子供たちが学びやすい活動というのがありまして、そのような活動には非常に役立つのではないかというふうに考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 文科省が教育現場で検証を行ったというのは、その透明マスクであって、鼻と口が覆われて顔に密着して、飛沫とか飛ばないと言われているマスクであって、また水滴がつきにくいというマスクも今はございます。透明マスクにおいても、今御答弁いただいたように、口の動きというのが大切な発音であったりとかする場面では、ぜひ活用していただきたい、御検討いただきたいと思います。子供たちの学びというものと成長というものに重きを置いて、今後も取り組んでいただきたいと思いますので、御研究お願いしたいと思います。 そこで、また関連してお伺いしたいと思います。 現在、保育の現場では、子供たちの言葉の発達がコロナ禍の前よりも遅いという声も上がってきております。本市においては、そのような相談というのはありませんでしょうか。 ◎保健センター長(福本良英君)  保健センター福本からお答えさせていただきます。 保健センターにおいては、未就学児で必要な方に臨床心理士や医師の発達相談を実施しておりますが、コロナ禍後、マスク着用によって言葉の発達に影響があったというような相談はなく、またマスクの着用の影響については明らかではございません。 ◆7番(濱田雅美君)  それでは、健康診断とか健診、そちらにおいても、何も今までと変わったことはございませんでしょうか。 ◎保健センター長(福本良英君)  健診等におきましても、コロナ禍後、マスク着用により発育・発達に影響があるというようなことは分かってございません。健診担当の先生からも、そういった報告はいただいておりません。 ◆7番(濱田雅美君)  今のところはないということと、マスクの着用の影響は明らかではないということで御答弁いただいたんですけれども、文科省が教育現場で行った検証におきましても、透明マスクというのが有効であると言われておりますし、実際、私たちもマスクの着用をする生活になってから、買物や外に出て知人と擦れ違ったときでも、マスクがあるということで、全く気づかずに声をかけることもない。また、気づいたときでも、やはりマスクしたあたから全く分からなんだよというような会話から入っていくということが、皆さん実際あると思うんです。そういったふうに、明らかに、マスク着用をする生活になってから、私たち大人でさえコミュニケーションというのが少なくなってきていると感じております。このような生活が、また生まれたときから幼児期、本当に当たり前の生活というのがマスクがある状態というのは大変好ましくなく、懸念することであると思うんです。子供たちの成長過程に何らかの影響があるのではないかと私は考えているんです。 また、私、5歳の子供に、幼稚園でマスクつけたあるやろうと、マスクつけたあるけど、お友達と遊んでいて、お友達が怒っているか、笑っているか、喜んでいるかというのを分かるかと聞いたんです。そしたら、その子は、分かるよと言ったんで、何で分かるんと聞いたら、目で分かると、目を見たら分かるよという答えだったんです。幼いのにすごいなと、目を見て分かるんやというふうにはそのときは思ったんですけれども、それと同時に、えっと思って、こんな小さな子が、目は口ほどに物を言うではありませんが、目だけでコミュニケーションというか、目だけでそういうふうに、ああ、この子怒っているんや、泣いているんや、笑っているんやというのを感じなければならない。私たちが育ってきた子供の環境とは全く違っているんです。笑っている、笑顔を見られないという環境が多い。それはおうちに帰れば、マスクのないお母さん、お父さんが笑っている、怒っているというのは感じると思うんですけれども、もう激減して減ってしまっている。お友達との関係は、本当にマスクをつけた環境であって。また、そこでもう一つ、手の消毒をしたりとか、そういうことをしてから友達と遊ぶであったりとかということ、本当にコロナの感染防止においては仕方がないことだとは思うんですけれども、本当に話をしていたときに、すごく私は今のこのコロナ禍での生活というのに複雑な思いを持ったんです。 また、教育現場においては、子供たちの様子や接点というのを、これまで以上、2割増しで子供たちを見てあげてくださいという声も聞いたことがあります。マスクで口元が隠れてしまうと、相手の感情を理解するという力や共感するという心がつきにくくなると言われております。言葉の獲得にも影響するであろうということも言われております。新しい生活様式というのは、新型コロナウイルス感染防止のためにもちろん重要なんですけれども、子供の脳の発達と感染防止対策、この両方を図りながら何ができるのかということを考えて取り組んでいかなければならない時期に来ておると思います。大変、教育現場の皆様におかれましては、重責であるとは思うんですけれども、大切な子供たちのために、今後も御尽力いただきますように強くお願いしておきます。 また、文化複合施設がようやく10月3日に開館いたします。これからは、ウィズコロナを基に取り組んでいかなければならないんですけれども、丹鶴ホールというのは、学びの場でもあります。学校行事はもちろん、子供たちが舞台に立つ体験や、照明や音響、舞台装置などをプロから学ぶという人材育成の場でもあると思います。これまでにない貴重な体験や学びができると大変期待しております。地域の教育の格差が少しでもなくなるような取組をお願いしておきたいと思います。 また、市長が、この丹鶴ホールを起爆剤に、新宮市の観光と商業の活性化を強く打ち出しておりました。元気なまちづくりのためにも、商店街の皆様との連携を強化していく必要があると思います。担当課におかれましては、連日大変な業務を担っていただき、御尽力いただいていますことを心より御礼申し上げます。また、職員の皆様には、オープニングを終えた後も、しばらくの間は初めてのことばかりで御苦労されることが多いと思いますけれども、丹鶴ホールが光り輝く広域の施設となりますよう、御健康に御留意され、御尽力いただくことを切に願っております。よろしくお願いいたします。 次に、ヤングケアラーについてお伺いします。 ヤングケアラーとは、介護や病気の家族のケアを担う18歳未満の子供のことを示す言葉です。ヤングケアラーが担っている家族のケアとは、家事の一部を手伝うといった意味合いではなく、障害や病気のある家族の介護に加え、あらゆる家事、兄弟姉妹の世話を一手に引き受けます。多くの子が学校に通いながら、毎日これらのケアをこなしているのです。 厚労省と文科省が去年12月から今年1月にかけて初めての実態調査を行いました。公立の中学校1,000校と全日制の高校350校を抽出して、2年生にインターネットでアンケートを行い、合わせておよそ1万3,000人から回答を得ています。その結果、中学生のおよそ17人に1人に上るということが、国の初めての実態調査で分かりました。40人学級に2人の生徒がヤングケアラーであるということになります。 本市において、ヤングケアラーの把握はされておりますでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育委員会としましては、そのような傾向のある児童生徒がいるということは、学校のほうからは聞いております。 ◆7番(濱田雅美君)  子育て推進課などはどうでしょうか。家庭児童相談などにおいて、何か実態をつかんでいるということはありませんか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て推進課、梶田からお答えいたします。 家庭児童相談の関わりの中におきまして、学校や保育園から、幼い兄弟や障害を抱えた兄弟の世話や送迎対応をしている児童生徒の話を聞くことがございます。ヤングケアラーの可能性がある児童生徒につきましては、学校と情報共有を行いまして、登校状況であるとか学習状況の把握に努めているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  福祉課において把握していることというのはありませんでしょうか。 ◎福祉課長(前地秀高君)  福祉課、前地より答弁させていただきます。 先ほど子育て推進課長からの答弁にもありましたように、障害を抱えている子供、御兄弟の状況については既に情報も共有しております。これからの状況の注視は必要でございますので、福祉課としての関わりの中で、状況をちゃんと把握し、関係課と今後も情報共有していきたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 ヤングケアラーというのは、決して悪いことでも恥ずかしいことでもありません。家族が支え合って生活していくということは本当に望ましいことであるんですけれども、ただその中で、その子がその子らしく生活できているかというのが問題になってくると思います。 本市においての窓口というのは、子育て推進課ということでよろしいですよね。 今、御答弁にもありましたけれども、連携をしていただいているということで、ケアマネたちや関係機関の連携というのをもうさらに強化していただいて、本当にこの子供を継続して見守っていくということをお願いしたいと思います。また、家の中に入らないと分からないとかということも多くて、なかなか外からでは気がつかないということが多いと思うんです、このヤングケアラーというのは。ですので、本当に細心の注意を払って、また事細かく、子供のことですので、本当にデリケートな問題だと思いますので、そこのところ十分注意して、よろしくお願いしたいと思います。 では、コロナ禍になって、保護者が罹患者となった際、子供のみの家庭環境に陥った際には、どのような対応をお考えですかという質問で、これは、昨日、同僚議員からも同様の質問がございましたが、再度御答弁願えますでしょうか。 ◎保健センター長(福本良英君)  保健センター、福本からお答えさせていただきます。 新型コロナウイルスへの感染が確認された際の対応につきましては、和歌山県のほうが一元的に調整を行っております。家族が感染して子供だけ家に残る場合は、引き取るところがない場合などは、患者を受け入れていただける病院の御理解をいただき、子供の入院も受け入れていただく、県ではそのような対応もあり得るということでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  コロナに関しては、今までも県が全て担っていただいているということなんですけれども、こういう特別な場合にも、市には一切何らかの相談というのは行わず、県が一元化して行ってくれるということですよね。 ◎保健センター長(福本良英君)  県が法に基づき対応しているということでございますので、そのようでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  なぜこういう質問を再度お尋ねしたかと申しますと、家族のコロナ感染がきっかけでヤングケアラーになってしまい、そこから、その子がまた不登校のきっかけになったというお話を聞いたんです。これ本当にすごい大変なことだと思うんです。何がきっかけで不登校になってしまうかというのは、本当にその子にとってそれぞれなんで、これがというのはないんですけれども、この場合は、やはりコロナの感染というのがきっかけであったことが大きいと聞いております。 ヤングケアラーについては、本人や家族が当たり前という危険性と周囲の無理解と無関心、そして自身がヤングケアラーであるという意識がない、また家庭環境、各家庭の事情というのもあるので、ある線からは踏み込んではいけないというような様々な条件が重なって、気づきというのが本当に困難であると言われております。まして、対子供のことなので、大変デリケートでありますし、また子供なので、行政に相談して行政の支援を受けるというような考えも、すべはありません、そういう考えはないと思います。 そこで、国は、自治体の先進的な取組を財政面から後押しするヤングケアラー支援体制強化事業の創設、また各地にある当事者団体や支援団体の連携を深めるヤングケアラー相互ネットワーク形成推進事業の創設、ヤングケアラーがいる家庭や育児に不安を抱える家庭に家事支援などを行う子育て世帯訪問支援モデル事業の創設など、ヤングケアラー支援体制強化事業では、自治体が行う実態調査や、福祉・医療・教育など各分野のソーシャルワーカー向けの研修などの事業費を国が補助する、自治体が福祉事務所などにヤングケアラーコーディネーターを配置して、民間の支援団体などとの連携体制を整えた場合や当事者が支え合うピアサポートなどの活動に取り組んだ場合などにも、事業費を補助すると想定しております。文科省では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる相談体制を充実させる事業などに、ヤングケアラー支援というのも含めました。学校現場で、過度なケアを負担している子供の早期発見を図るためです。政府は、来年度からの3年間をヤングケアラー認知度向上の集中取組期間と位置づけており、ヤングケアラーの早期発見や支援体制を早急に整えたい考えだとあります。この取組について、本市は今どのようにお考えでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て推進課の梶田よりお答えいたします。 ヤングケアラーの問題につきましては、議員おっしゃいましたとおり、児童生徒自身がヤングケアラーという認識がなかったり、親の仕事など各家庭の事情から、なかなか踏み込むことが難しいという状況がございまして、表面化しづらい問題であると認識してございます。 ヤングケアラーに対する適切な支援につなげるためには、まずはヤングケアラーの名称や概念、相談窓口などを周知し、社会的認知度を向上させていくことが必要であると考えておりまして、国や県が行う広報・啓発活動と歩調を合わせまして、市としても周知に努めてまいりたいと考えてございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今いただいた答弁によりますと、周知をしていただけるということなんですけれども、この補助制度もあって、子育て世帯訪問支援モデル事業とか、あとヤングケアラーコーディネーターの配置ということについての取組というのは、今は予定されておりませんか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  国からまだ細かい制度の内容についての周知というのが下りてきておりませんので、そういうのを見させていただきながら考えていきたいと思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  まだ通達が来ていないということですね。来年度からということなんで、もう既に来ているのかと思ったんですけど。それでは、そのヤングケアラーを正しく知ってもらうという周知というのはすごく重要になってくると思いますので、そこは本当に徹底してお願いしておきたいと思います。 また、集中取組月間というのが来年度から3年間設定されておりますし、これは国の補助制度というのもあるようですので、ぜひ前向きに事業に取り組んでいただきたいと思うんです。新宮市においても、今紹介させてもらったような取組というのを、ぜひお願いしたいと思います。 ヤングケアラーというのは、本当に家庭の世話を続けるということは並大抵のことではありませんし、子供の学業とか、あと子供同士のコミュニケーションも減ってしまいます。また、進路という大切な人生の岐路に立たされたときに、大きな影響が生じるとも言われております。 国は、ヤングケアラーの認知度を高める取組を進めることにしておりますが、その際の注意点として、先ほども申し上げましたが、ヤングケアラーが決して悪いことであると受け止められないようにするということを心がけるように挙げております。課題があるのは、子供たちが家族の世話や介護をしていることではなく、それが過度な負担となって、勉強に支障を来したり、子供らしい生活が送れなかったりすることです。SDGsにも、全ての人を取り残さないといった大きな信念があります。先ほど申し述べた福祉・介護・医療・教育という連携は大変重要なんですけれども、それに加えて、NPOや支援機関などともしっかりと連携を図っていただき、ヤングケアラーに必要な支援ということにつなげていくことが必要不可欠であります。 そこでひとつ、教育長の見解をお聞かせいただきたいと思います。お願いします。 ◎教育長(速水盛康君)  ヤングケアラーという言葉、耳慣れない言葉で、なかなかまだ教育現場の中でも、認知が不十分であるというふうに思っております。以前は、子供が家事を手伝い、兄弟姉妹の面倒見るという、そんな姿が昭和の時代にはよく見られた姿でもありましたし、そして家族が支え合って生きているという、そういう象徴でもあったと思います。そういった意味で、今、御指摘いただいたことにつきましては、家族の世話することは悪いことではない、いい、支え合っていけるという、今の時代にある面必要なことであるとも私は感じております。しかし、御指摘いただきましたように、そのことによって子供の教育部の機会均等であるとか、子供の発達に大きな影響を及ぼすほどの重い責任を負わせるという、そのことに大きな問題があるように感じております。 そういったところにつきましては、先ほど関係課からも答弁がありましたが、正直言いまして、学校というところは連携するというところの苦手なところでもありますので、こういった子供の成長や人権にとって必要なことについては、やはり学校だけでは難しい。なので、しっかりとそういう情報をいただけるところ、新宮市で言いますと、福祉の関係であったり、介護の関係であったり、子育ての関係であったり、そういったところと連携していくような、まずは仕組みと言うんですか、そういったものを定例化していく、情報共有をしていく、そういう場の中から、ヤングケアラーの問題についても踏み込んで考えていく必要があるのかなと思っております。何分、家庭内のデリケートな問題でもありますので、今申し上げましたように、学校だけの機関だけではない、より関係課と連携した形で進めていく。その上でしっかりと誤解のないように認知もしていくということも、配慮事項として必要かなと思っております。 今御指摘いただいた点、よく言われております子供の貧困であるとか、相対的貧困であるとかと言われる、そういったことの一例が反映されているようにも思っておりますので、全体として、子供の成長・発育、そして教育・福祉とも連携しながら、大きな問題の一つとして捉まえていくという、そういう認識で進めていきたいと考えてございます。どうか御理解のほどよろしくお願いいたします。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。本当に今おっしゃっていたとおり、支え合う、弱い立場の人を助ける、守る。これは子供の心の成長に本当に大切な部分であると私も思っております。教育の現場を御存じの教育長の、今貴重な御見解をいただきましてありがとうございます。今後もしっかりと私のほうも、ヤングケアラーについては研究させていただいて、また尽力していきたいと思います。 本市においても、誰一人取り残さないということを前提に、大切な子供たちの未来を守るために、ヤングケアラーの早期発見に努めていただきますようにお願いいたします。 次に、学校の体育館に冷房装置を設置していただけないでしょうかという提言であります。体育の授業なので、暑い中、スポーツをして暑さに耐える体力づくりが必要なんだというお考えもあるとは思うんですけれども、近年の異常な暑さの中には、命に関わる危険な暑さと言われることもありまして、そのような中、体育館での授業や行事というのは、大変厳しい状況になっております。また、コロナ禍の今、災害が起これば、密にならないためにも、体育館は避難所となるとも思います。やはり何らかの冷房装置というのが必要ではないでしょうか。いかがでしょうか。 ◎教育部次長兼教育政策課長(澤原謙二君)  教育政策課、澤原のほうからお答えさせていただきます。 体育館の暑さ対策につきましては、大変必要なものと考えております。空調の設備につきましては、電気式、ガス式、自然エネルギー等の活用によるものになりますが、導入に係る経費と導入後の維持費の両面から、現在、調査研究中であります。本市にとって最適な整備がどの整備になるのか、さらに調査研究を重ねた後に、計画的に行えないかと考えていきたいというふうに考えております。 また、並行して、喫緊の暑さ対策として、マイナス3度から7度の体感があるという気化式冷風機という製品がございます。この製品を既に導入しております学校を訪問して、効果等を確認いたしたく視察を計画しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大により、現在実施できておりません。時期を見て、効果確認のため、導入校への早急の調査を実施してまいります。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。お願いしてから、しっかりと調査をしていただいていることに大変うれしく思います。ありがとうございます。 今聞いたように、マイナス3度から7度、これが本当にその装置で可能であれば、すごく効果があるのではないかと思います。コロナ禍で視察に行けないというのが大変残念なんですけれども、御無理をせずに、ぜひさらなる調査を行っていただいて、設置に向けての御尽力をお願いしておきます。よろしくお願いします。 関連しまして、私、教育民生委員会におきましても、総合体育館に冷房装置、これを設置できないかという提言もいたしましたが、これについては担当課で調査を行っていただいた回答によると、かなりの予算と台数が必要であり、そこで、台数を置くとその風が強くなって、なかなかスポーツができない状況になるのではないかという可能性もあるということをお聞きしました。それで、今は実現性がないのかなということも考えておりますが、またこれも市民の待望の声でありますので、引き続き、調査研究をお願いしておきます。よろしくお願いしまして、以上でこの項を終わります。 次に、高齢者の見守りについてですが、入る前に一つ、私、9月に、世界アルツハイマーデーということで、ぜひ新宮市においても啓発活動に取り組んでいただきたいということをお願いしたんですけれども、早々に対応していただいて、1階で展示会場を設置していただいておりました。昨日、拝見させていただきました。もう早々に取り組んでいただいた御尽力に感謝申し上げます。ありがとうございます。ただ、一つ欲を申せば、申し訳ないんですけれども、できれば、道行く人誰しもが目に触れるような、外に啓発の活動をしていただければ、本当にうれしさと喜びが倍増で、超感激ということだったんですけれども、中に来庁していただいた方にしか目に触れていただけないというのが、せっかくの担当課の御尽力にも残念であるし、何かちょっとすごく残念だなという気持ちも正直ありました。これはもう本当に欲張りなお願いなんですけれども、申し訳ございません。また、来年度の予算づけをしていただいて、来年度に期待申し上げます。よろしくお願いします。 ○副議長(東原伸也君)  質問中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時46分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(大西強君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) それでは、休憩前に引き続き、一般質問を続けさせていただきます。 高齢者の見守りについてから始めます。 コロナ禍におきましては、高齢者も同様に、様々な我慢や不便な日常を強いられております。そのような中、疾病の悪化、運動機能や認知能力や判断能力の低下など、外出自粛による運動不足やコミュニケーション不足など、懸念される問題は山積しております。 本市におきましては、デイサービスなども利用可能な状況でありますから、それは大変ありがたく、介護従事者の皆様には深く感謝いたします。本市においても様々な事業が中止となり、高齢者の方々も少なからず健康面にも影響があるかと思われますが、本年度開催していただきました介護予防教室のスポーツボイス教室やリズム運動教室は実施された様子ですが、現在はどのような取組になっているのか、お教えください。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  健康長寿課、中上より答弁いたします。 健康長寿課では、今年度より、新たに外部講師によりますスポーツボイス教室とリズム運動教室を実施しております。コロナ禍ではありますけれども、感染予防に十分留意しつつ実施しており、スポーツボイス教室は、別館大教室にて月2回実施しております。リズム運動教室については、福祉委員サロンの一環として、地域の会館等で実施しているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 それでは、参加者の方々の運動効果や感想というのは、どのようなものが届けられていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  スポーツボイス教室では、軽く声を出しながら運動することで、口腔機能や心肺機能、尿漏れ予防等の効果があり、リズム運動教室では、音楽や掛け声に合わせて運動することで、脳トレ効果や柔軟性、筋力向上の効果があります。 また、参加者の方々からのアンケートでは、ほぼ全員満足していただいているというお声をいただいておりまして、今後も引き続き、高齢者の方々の健康増進につなげていきたい、このように思います。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 令和3年度上半期の実績というのは、どのようになっていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  上半期は、コロナ感染症拡大によりまして会場が利用できず、中止となったこともありました。実績としましては、スポーツボイス教室では、計5回実施し、参加者延べ123人、平均参加者数24.6人です。また、リズム運動教室では、計14回実施しまして、参加者延べ126人、平均参加者数9人となっております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。平均が24.6人と9人ということですね。 コロナ禍ということで、参加人数の制限というのはあったんでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  定員については50名だったというふうに思います。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 参加者のほぼ全員が満足しているということですので、コロナ禍ではありますが、感染症対策をしっかりと行っていただいて、より多くの方に参加していただきたいと思います。健康増進のために継続していただきますようお願いしておきます。 次に、奈良県田原本町の取組というのを紹介させていただきます。 外出自粛が続く中でも健康のために運動を続けてもらおうと、歩数に応じたポイントを地域商品券と交換できるという健康増進プロジェクトを開催し、歩くことをきっかけに活動の幅が広がっている、その新聞記事を拝見しました。プロジェクトの内容は、40歳以上の町民を対象に2020年から開始。町から配布された計測機器を携帯して歩くと、1日5,000歩で5ポイント、9,000歩で10ポイントというように、歩いた数に応じて健幸ポイントがたまります。1ポイント1円に相当し、年度終了後に、地域商品券、上限4,000円と交換できる仕組みとなっており、現在、70歳代を中心に、約850名が参加しております。 町長は、コロナを恐れるあまり家に閉じ籠もって、健康を損ねることは避けたい、こんなときだからこそ、運動の習慣を広めたかったと、自らも参加しております。2年目を迎えて、せっかく歩いていただくのだから、ながら守りと称して、下校中の小学生の安全対策のため、見守り活動実行中というバッチとおそろいの帽子やマスクを身につけて、通学路を歩き、擦れ違う子供たちに交通安全を呼びかけている。また、歩く習慣ができた町民に新たなスポーツにチャレンジしてもらうという試みも始まったとありました。参加している78歳の女性の方にお声を聞いたという記事もありまして、その中では、健康づくりをしながらお得なポイントもたまるので、やる気が出ると笑顔を見せたとあります。健康促進は、医療費の抑制にもつながるとして、全国の自治体で健幸ポイントの導入が広がっているともありました。 そこで、市長が、市民の健康増進のために始めた、新宮市では朝のラジオ体操があるんですけれども、しっかりとコロナ感染防止対策を行っていただいて、今も継続実行していただいております。以前、私、このラジオ体操にポイントの導入を提言させていただいたんですが、残念ながら、今実施には至っておりません。 再度お尋ねします。 このラジオ体操の参加にポイントの導入というのを、お考えはいただけないでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本よりお答えいたします。 ポイント制の導入につきましては、参加者の方々への聞き取りを行わせていただいたところ、導入することで時間に拘束されるのではなどといった懸念を示される方もおり、もう少し研究する必要があると考えています。 また、本事業開催前より自主的に取り組んでこられた3団体に対し、昨年10月に、市長より感謝状の贈呈を行ったところであります。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 ポイントの付加というのはできないけれども、その代わり、感謝状の贈呈をしていただいたということで。多分市民の皆さん、感謝状を頂いた皆さんは喜んでいただけたと思います。ありがとうございます。 ただ、前回確認したときにも、参加者がちょっと伸び悩んでいるということもありましたし、また新たな参加者を募るきっかけにもなると思いますので、ぜひ、私もこのポイント制を導入したのは、市民の方の声をいただいて提言したことでもありますので、また今後も調査研究を続けていただいて、御検討いただきたいと思います。お願いしておきます。 田原本町の健康増進と見守りというのを兼ねた取組について、市長はどのようにお考えですか。 ◎市長(田岡実千年君)  高齢者の方々が体を動かすというのは本当に大切なことだと思いますし、それを、ウオーキングを兼ねて、子供たちの見守り活動もできているというのは、大変有意義な取組だというふうに思いました。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 本当にこのながら守りというのは、健康増進と見守りというのを兼ねた、いい取組であると思います。見守り活動実施中というバッジをつけることと、あとおそろいの帽子とマスクをつけて活動していますので、子供に声をかけても、恐らく不安がられずに、挨拶、やり取りができるのかなと思いますし、見守ってもらっていた子供たちというのは、成長して自分が大人になったときに、その見守ってくれていた大人を今度は見守るようになると思うんです。朝の通学路で、新宮市では子供たちを見守ってくれる活動を行ってくださっていますが、それもそのような、同じような関係ができると思います。 それと、あと、私が小さい頃からある駄菓子屋なんですけれども、それはうちの3人の息子もいまだに、大人になっても通っているんですけれども、通うというところには、そのおばちゃんが大好きというのもあるんですが、おばちゃんところの売上げ上げたらなとか言いながら、笑いながら行って、前を通って、その店が休んでいたら、声をかけるんです、どうしたんかなという感じで。そしたら、中で、元気なんやけれども、休んだあるんよみたいなことを会話して帰ってくるみたいで、今日は店閉まったあたけど、おばちゃん今日も元気やったわとかと言って、家帰ってきてうれしそうに話をしてくれるんですけれども、市長のお母様も地元でやはりお店をしながら、地元の子供たちを見守ってくださっているので、よく理解してはいただけると思うんですけれども、このように、本当に自然とつながった人と人との関係というのがとても大切だと思います。この一つ一つの人とのつながりというのが地域の強いつながりになるものだと思います。 この田原本町の取組というのも参考にしていただいて、新宮市でも新宮独自の、楽しみながら健康増進ができて、また見守りにもなって、そして地域とのつながりもできるというような、本当に一石二鳥であったり三鳥であったりするような取組というのを、また今後も考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 先ほども述べましたが、外出自粛が続き、様々なイベントの中止や、人として一番大切な人と人との触れ合いを控えないといけない生活というのは、高齢者にとっては大変厳しい日常であると考えます。外出を控えれば、筋力が落ちます。コミュニケーションが減れば、認知機能の低下にもつながります。 本市では、認知症初期集中支援チームが構成されておりますが、コロナ禍での活動状況をお教えいただけますでしょうか。また、活動して、その活動を通してつながった実績もあれば、御紹介いただけたらと思いますので、よろしくお願いします。 ◎健康長寿課企画員(辻本美恵君)  健康長寿課、辻本から答弁させていただきます。 令和2年度に、認知症が疑われる方の家族やケアマネジャーの方2名より、地域包括センターに相談に来られまして、支援チームで訪問するケースであるかどうかを検討し、その2名を対象と判断しましたので、おおむね6か月間集中して、認知症サポート医1名、保健師1名、主任ケアマネジャー1名がチームとなり、サポート医と相談しながら、保健師や主任ケアマネジャーがコロナ禍、感染症の対策をしながら訪問しまして、医療機関への受診とか介護保険サービスにつなげることができました。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。支援チームが、うまく医療と介護につなげていただいたということで、大変うれしく思います。 認知症は、もう御存じのように、やはり早期発見と、あと医療につなげるということが重要になってくると思います。コロナ禍の中の訪問とか、本当に感染対策とか大変なことが多いと思いますけれども、今後も御尽力いただきますようにお願いしておきます。 昨年9月議会での一般質問において、私、高齢者の見守りの環境整備について、補助金制度を提言いたしました。その際、市長より、貴重な提言と受け止めさせていただき、研究させていただくとの御答弁をいただきましたが、現在の進捗状況を教えていただけますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  昨年の議会一般質問におきまして、議員より、高齢者の方と離れて暮らす御家族の見守り機器の活用に関する補助制度についての御質問をいただきました。その後、研究を進める中で、ポットや電球などで見守り機能がついている商品の多くが、一日中、ポットや電気を使用していない場合、家族に連絡が入るものとなっております。ただ、連絡が入っても、遠方のため、すぐに確認が難しいという場合があり、見守るためには、駆けつけて確認することが重要であると考えます。現在、新宮市では緊急通報システム事業を実施しており、この事業を活用いただくことで一定の効果が得られるものと考えており、御理解をお願いしたいというふうに思います。
    ◆7番(濱田雅美君)  確かに遠方であれば、駆けつけて確認するという行動が難しい、困難かとも思いますが、使用していないときに連絡が入るものだけではなくて、使用の頻度が分かる、使用のたびに通知が来るという、例えばトイレのドアに設置すれば、夜中にトイレに行く回数が増えたとか、あと、冷蔵庫に設置したら、冷蔵庫を開ける回数、それによって、冷蔵庫を開ける回数が減ったなとか、食事はちゃんとしているんだろうかとかという、気づきになるものもあると聞いていますし、調べたらそういうものもありましたし、また様々な機能の商品が今あって、その生活のリズムを把握できるようなものもあるので、お知らせがあることによって、家族がつながっているという安心感にもつながると思うんです。駆けつけることは無理でも、今日もちゃんとこの通知が入ってきたということで、本当に家族のつながりを、そこで感じるということができると思います。ましてコロナ禍の中ですので、外出や人との接触も減って、心配は増すばかりだと思いますので、どうか見守る家族の気持ちになって、いま一度、御検討いただきたいと思います。よろしくお願いします。 では、本市の、先ほど御答弁にもありました緊急通報システム事業の登録者数というのを教えていただけますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  令和2年度末における緊急通報システム事業の登録者数は、熊野川町で11件、その他地域では61件、計72件となっております。 ◆7番(濱田雅美君)  前年度より、委託業者が変更となって、契約金額もこれまでより低価になったと思いますが、本年度の契約金額についてはどのようになっていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  業者変更前の委託料単価は、新宮・高田地域で2,310円、熊野川地域で2,530円でありました。令和2年10月より新業者に変更しまして、変更後の委託料単価は、新宮・高田地域で1,975円、熊野川地域で2,175円となり、令和3年度も同額で契約を行っております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。変更後の低価のほうの金額で契約できたということで、大変ありがたいと思います。 以前、提言しましたが、利用者の負担額なんですけれども、これ今、旧市内が500円で、熊野川町が300円となっていると思うんですけれども、この利用料金を同額にできないかというようなことをお願いしていましたが、その後、これについては御検討いただいていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  議員に御提案いただきまして、内部でも検討いたしました。民間サービスと比べましても、自己負担額が低額であること、熊野川地域は、緊急通報時に駆けつけるまでに相当時間を要することから、旧市内の自己負担額より低額となっているというふうに聞いております。このため、自己負担額については現行のとおりさせていただきたく、御理解をいただきたいというふうに思います。 ◆7番(濱田雅美君)  それで、今、熊野川町に駆けつけるのが時間がかかるということで安価になっているということなんですが、それでは、委託業者の委託料が減額になったという分、利用者の負担額を、たとえ100円でも減額にしていただきたいと思うんです。微々たる金額なんですけれども、これを年間にすると1,200円、それを利用者は、何年にも何十年にもなって利用すると思うんです。利用者というのは、高齢者であったり、やはりお体に不安のある方が、この緊急通報システムを利用するとありますので、少しでも負担を軽減していただけたら大変ありがたく思いますので、ぜひ今後の課題として調査研究を続けていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 先ほどの答弁の中で、緊急通報システム事業を活用していただくことで、一定の効果が得られると御答弁いただきました。確かにこれとてもいい事業だと思うんです。それで、またこれを多くの方に、必要な方に御活用いただきたいと思います。そのためにも、広く周知するということが重要となってくると考えますが、この事業に対しての周知というのは、どのようなふうに取り組んでいただいていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  広報での周知を定期的に実施しておりまして、令和3年5月広報でも啓発を行わせていただきました。また、ケアマネが会議などで集まる機会を捉まえ、緊急通報システム事業を含めた高齢者福祉サービスの啓発も実施しているところであります。 ◆7番(濱田雅美君)  それでは、この緊急通報システムというのが、本来ならば、使われないことというのが、健康であることというのが一番いいのですけれども、心配な方にはやはり活用していただきたいと思うんです。登録者数が72件ということは大変少なく思いますので、必要な方が本当に知らなかったということのないように、活用できるようにも、今後またさらなる周知というのをお願いしたいと思います。 昨日、同僚議員からも同様の質問に対し答弁がありましたが、再度、気になる内容ですので、私のほうからも事例を挙げてお伺いさせていただきます。 50代の息子がコロナに感染し、陽性と分かり、即効入院搬送されて、80代の母が1人自宅に取り残されました。特に認知機能の低下もない方ですが、息子が母親を心配し、様子を見てきてほしいと、入院先の看護師に何度となく頼み込み、ようやく母親の様子を見に行っていただいた際に、真夏の暑い中、冷房を利用せず、脱水症状に陥り、あと少し発見が遅れていれば、最悪の状況となっていたとの報道がありました。この報道というのは、氷山の一角であると思います。 本市においても同様に、高齢者が1人になる事態というのは発生するであろうと考えます。もしこのような状況に陥ったときに、対応というのはどのようにお考えでしょうか。 ◎健康長寿課企画員(辻本美恵君)  昨日の竹内議員の質問において、保健センター長からの答弁もありましたが、同居家族がコロナ感染してしまい、高齢の方が1人自宅に残されたケースについても、保健所がその人の状況に応じて調整してくれることになります。しかし、もし御家族の方等から相談があった場合には、御本人の状態をお聞きしまして、御家族やケアマネジャー等と相談しながら対応することになると思います。 ◆7番(濱田雅美君)  コロナに関しては、県の指導ということで、保健所が一元化して調整するというのは、もう何度も御答弁いただいており理解しているところなんですけれども、この取り残される家族が、子供だけとか、このように高齢者であるとか、そういった場合、やはり対象家庭の事情を市が把握している場合もあるかと思います。それで、その後、後々に見守りにもつなげないといけないということがそこで判明するということもあるかもしれませんので、そこは、保健所だけでなく、やはり市も加わって調整していくほうが安心なのかな、いいのではないかなと思いますので、また今後、保健所とも協議の上、御検討いただきたいと思うんで、よろしくお願いします。 次に、認知症高齢者等見守りQRコード活用事業についてをお伺いいたします。 これまでの実績状況というのをお教えいただけますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  令和2年度の実績は7件、令和3年度は、現時点で5件の申請があります。 ◆7番(濱田雅美君)  令和2年7月から、約1年の実施ですから、ちょっと12件のみの登録というのが大変少なく思うんですけれども、担当課としては、その点どうお考えなのかなと思いますし、またこれまでの啓発活動というのは、どのようなことを行われてきたのでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  啓発についてでありますけれども、民生委員地区定例会や、老人クラブ理事会等にも出席しまして、事業説明を実施しております。また、校長会、新宮市医師会へのポスター掲示の依頼、ZTVの行政文字放送にて啓発を行ってまいりました。また、第一生命と令和2年に協定を交わしまして、企業の社会貢献の活動一環として、本事業のチラシを訪問する際に配布説明をいただき、利用の際は市に相談するよう啓発をしていただいているところでございます。令和3年度の啓発につきましても、広報5月号にて、高齢者福祉施策の一環として周知を実施し、老人クラブ開講式等においてもチラシを配布し、啓発を行っているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。御丁寧に周知活動をしていただいているように感じるんですけれども、それでもちょっと件数が伸び悩んでいるという状況だと思います。 この事業というのは、本当にとてもいい取組で、本当に必要なものだと思うんです。せっかくこのようないい取組を行っていただいているのですから、必要としている方が知らないということのないようにしっかりと周知していただいて、活用していただけるようにしていただきたいと思います。 また、早期に発見するためにも、一層の周知が必要ではないかと思います。例えば、銀行や郵便局、民間企業や店舗、スーパーや駅など人流の多い場所にポスター掲示の協力を得るとか、学校などにも掲示して、多くの人にこのQRコードのマークが何を意味しているのかということを知っていただく。そして、早期対応につなげるということが大事だと思います。早急に取組をお願いしたいと思いますが、また新宮市は小学校4年生の認知症の授業や、あと認知症サポーター養成講座もあります。それも熱心に行っていただいています。そこでこのQRコード活用事業の周知というのにも取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  議員御意見のとおり、多くの方々に知ってもらうことが一番大事ではないかなというふうに思っております。今後、早期に対応できるよう、協力いただけるところにポスター掲示をお願いしまして、啓発を今後進めていきたいというふうに思います。 ◆7番(濱田雅美君)  よろしくお願いします。ポスターの掲示と同時に、今お願いした、授業に取り入れていただくとか、サポーター養成講座での周知というのもお願いしておきます。 続いて、避難行動要支援者リストについてお伺いいたします。 令和2年度の取組についてお聞かせいただけますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  令和2年度新規対象者92人に対しまして登録申請書を送付し、うち46人の返送がありました。このうち、避難支援が必要な方は35件あり、このうち、避難支援関係者に自分の情報を提供することに同意された方は34件となっております。 それと、先ほど議員から、スポーツボイス教室とリズム運動教室の定員ということで、50名と回答させていただきましたけれども、コロナ感染症のことで、当初50名でありましたけれども、現在30名ということで、修正したいと思います。よろしくお願いします。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 それでは、今、御答弁をお伺いしまして、要件に該当する方の5分の1というのが登録済みということになると思うんですけれども、地域防災計画に定める要件というのに該当していなくても、避難が困難な方というのはたくさんいらっしゃると思うんです。この登録に関して、情報提供に納得いただけなかった方への対応というのはどのように行っているのでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  情報提供に同意いただけなかった方については、市が名簿を保有することとなり、不同意の方が避難されているのかなどの状況把握等に活用いたします。また、未返信の方については、5年ごとに再送する予定であります。 ◆7番(濱田雅美君)  今、御答弁に当たり、5年に一度の更新確認ということになると思うんですけれども、これはさすがに間隔が長過ぎて、高齢者におかれましては、たった数か月、たった数週間でも、本当に体力というのは変化しますし、フレイル状態の方であればなおさら。なぜ5年に一度にしたのかということと、あと以前も提言したんですけれども、この5年に一度という間隔をもう少し詰めて、確認更新というのを行っていただけないでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  登録申請書を送付後、未返送の方で連絡がつかなかった方が数年後に返送されたこともあり、おおむね5年ごとに再送するものとしたものであります。ただ、議員おっしゃられるとおり、経過とともに状態が変化するため、より更新頻度を高められるよう、実施方法の見直しを含め、今後研究してまいりたいというふうに思います。 ◆7番(濱田雅美君)  よろしくお願いします。 本当にぜひ更新の間隔をもっと頻繁にというか、短い間隔で確認していただいて、更新していただきたいと思います。担当課におきましては、この取組というのは本当に大変課題が多い取組であることはもう十分承知しておりますし、大変な御苦労もされているのはお聞きしておりますが、本当にこのリスト、新宮市にとっては重要なリストになると思いますので、ぜひ前に進めていただきますようにお願いしておきます。 このQRコード活用事業に対しまして、第一生命と令和2年度に協定を交わしたと御答弁がありましたが、現在、自治体と企業との協定に基づく取組として、県内でも橋本市において、包括連携協定を締結し、様々な取組を進めているとのことをお聞きしました。橋本市におきましては、高齢者の見守り事業として、協力企業を増やしていきたかったが、企業の掘り起こしというのが行政ではなかなかできなかったが、第一生命の紹介で、現在120件を超える協力企業が登録となった。また、第一生命からの情報提供により、介護サービスにつながった実績もあるとのことでした。あと、第一生命の提案で、見守り・安心ネットワークの機運を高めるため、ステッカーの表示をすることとして、市がデザインし、第一生命が寄贈してくださったとのことでした。見守りだけではなく、集団健診においても、健診率アップ、早期発見につなげるよう協働していますとお聞きしました。 そこで、私、以前にも認知症サポーター養成講座を受けていただいた企業、銀行や店舗、市内のお店、個人でもいいんですけれども、見守り業者など、配食を兼ねた見守り業者というのは新宮でも数か所あると思います。そういった方々に、市独自のステッカーを作製して、見守りの機運を高めていただきたいということを何度かお願いしたんですけれども、この件に関しましては、進捗状況というか、その後、御検討いただいていますでしょうか。 ◎健康長寿課企画員(辻本美恵君)  まだ取り組んでおりませんが、今まで、銀行、郵便局、生命保険会社等の方に認知症サポーター養成講座を受講していただいております。今後さらに多くの方々に受講していただくためにもどうすればいいのかも含めまして、先進事例を調べ、どのようなものがいいのかということを前向きに研究していきたいと思います。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 ステッカーというのは一例なんですけれども、本当に市が、まちが見守りということに対して、皆さんの機運を高めるような、視覚にも入るようなことがあればいいのかなと思いますので、また今後も御検討いただきたいと思います。 橋本市におきましては、ほかにも、大塚製薬などとも協定を締結しているとのことでした。近隣の串本町においても、第一生命との締結に向け、現在取り組んでいるとのことです。近隣では、紀宝町や御浜町におきましても、協定を締結している自治体というのは今増加している傾向であります。 本市でもこのような取組というのをお考えになってはいかがでしょうかと思います。市長の御見解をお聞かせいただけますでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、認知症の方や御家族の方が安心して暮らせる地域づくりを推進するためにも、見守り、また発見できる体制を充実することは必要であると考えます。行政だけでは、なかなか取組が進まないこともあります。民間企業の社会貢献活動とうまく連携しながら、こういった取組ができればというふうに思いました。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。ぜひ前向きに御検討いただければ、うれしく思います。 避難行動要支援者リストですが、先ほどもちょっと前に進むのが大変難しいということですし、QRコード活用事業、健康診断の受診率のアップ、またこのような施策というのは、本当に市民の生活と密着しているものだと思います。行政ではなかなか手を伸ばせない箇所を、丁寧に対面で説明して対応していけば結果も変わってくるのではないかと考えます。 ポスターの掲示やチラシの配布というのも大変重要でありますが、実際、私もこのQRコード活用事業を広く周知したいと思いまして、知人の店舗に掲示していただきました。誰かこのポスターを気にかけて、声かけてくれた人がいるかというふうに確認したところ、誰も聞いてこんよと言われたんですね。やはり見て、気にはなっていても、わざわざ聞くことができないのか、聞けないのかというところは分からないんですけれども、やはりチラシを配布した、掲示しただけでとどまらず、足を運んで何度か対面にて丁寧な説明をするということは必要ではないかと思います。 特に、この避難行動要支援者リスト、これに関してはかなりの労力を費やしてくださっていると思うんですけれども、そこに専門の職員を配置する必要もあるほどではないかという考えもあります。ただ、少しそこに民間の力を借りれば、前に進むこともできるかもしれませんし、もしかしたら、QRコード活用事業や緊急通報システム事業の活用件数とも増加につながるかもしれません。今、SDGsに取り組んでいる企業は、地域への貢献も重要課題として取り組んでおられます。これからのまちづくりは、行政だけではなく、市民や民間企業の協力も得て取り組む時代ではないかと申し上げて、この項を終わります。 次に、市民への支援施策についてお伺いいたします。 様々に我慢を強いられ、不安の払拭もできずに、いつまで続くのか、出口の分からないコロナ禍での生活が続いております。本市が、この間、市民向けの支援施策として実施した事業と総額をお教えください。 ◎財政課長(小林広樹君)  財政課、小林よりお答えいたします。 市独自で市民向けに実施しました主な事業を申し上げますと、生活支援として市民1人当たり1万円の給付を行いました生活支援給付金給付事業、そして令和2年5月分の水道料金の減免事業、そして帰省を自粛している新宮市出身の学生を対象に、生活支援として地場産米などを送付しました帰省自粛学生応援事業、子育て世帯臨時特別給付金の支給対象外児童がいる世帯に対しまして、新宮市共通商品券1万円分を配布しました子育て世帯等応援商品券配布事業、そして国の特別定額給付金の基準日を過ぎて生まれた子を養育する世帯主に対しまして、1人5万円を支給しました新生児臨時特別定額給付金事業などでありまして、予算ベースですけれども、事業費総額は約3億8,000万円となってございます。 ◆7番(濱田雅美君)  それでは、事業所向けに実施した事業と、総額をお教えいただけますでしょうか。 ◎財政課長(小林広樹君)  事業所向けの主な事業ですけれども、前年同月比で売上げが30%以上減少した市内中小企業に5万円を給付しました経営持続化支援金給付事業、そしてプレミアム率40%の商品券を発行したプレミアム付共通商品券発行事業、そして感染予防備品の購入費に対し上限10万円の補助金を支給しました介護サービス事業者等支援補助金、事業者の感染対策経費に対し上限10万円を支給しました感染対策事業者支援補助金、そして住宅関連事業者の需要喚起を図るため、住宅リフォームの一部助成として上限20万円の商品券を交付しました住宅リフォーム助成事業、そしてお盆の間、休業に御協力いただいた飲食店等に協力金10万円を給付しました協力金給付事業などでございまして、これも予算ベースですけれども、事業費総額は約6億4,000万円となってございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今の御答弁の中にもありましたように、市長は、本市のクラスター発生もあり、お盆の人流を防ごうと、飲食店に協力金の支給をしたところであります。市民向けの施策におきましても様々取り組んでくださっておりますが、住宅リフォーム助成事業、またプレミアム付商品券に関しましては、皆が公平に、本当に恩恵を受けられているのでしょうか。本当に弱い立場の方に光が当たっている施策でありますか。プレミアム付商品券は1セット5,000円です。この5,000円を出費するのが困難な市民もいらっしゃいます。 近隣の熊野市におきましては、市民1人当たりに1万5,000円分の商品券の支給案が9月議会に提案されております。コロナ禍がいつまで続くか見えない中、財政もしっかりと担保し、行政を担っていくという責任もあります。それは十分理解しております。一時的な救済よりも、市民が持続可能な生活を担保するためには、どこに何が本当に必要であるかということを考えた施策の実行というのが必要であります。近隣自治体が市民に支給したからといって、本市が右に倣えをしろとは申しませんが、市民が楽しみにしていたイベントの中止や、コロナ禍で2年近く我慢を強いられた生活を懸命に過ごしていただいております。市民に再度、新宮市として、励ましの気持ちというのは、適しているかどうか分かりませんが、新たに市民への支援策というのを打ち出してはいただけないでしょうか。全市民にというのが財政的に困難であるというのであれば、1世帯単位にでも救済できるような市政であってほしいと強く願います。市長選を控え、答弁は求めませんが、市民が喜んでいただける市政となることを強く期待し、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○議長(大西強君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時46分--------------------------------------- △再開 午後1時58分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △岡崎俊樹君 ○副議長(東原伸也君)  5番、岡崎議員。 ◆5番(岡崎俊樹君) (質問席) 通告に従いまして一般質問を始めさせていただきます。 まず、子宮頸がんHPVワクチンについてお伺いいたします。 まず、子宮頸がんなんですが、前回6月の一般質問でも取り上げさせていただきまして、またちょっと再度、子宮頸がんについて知っていただきたいと思い、説明させていただきます。 子宮頸がんは、1万人当たり132人がかかると今言われていまして、年間で1万人がかかっています。そして、約2,800人ぐらいが亡くなっているんですが、この子宮頸がんはワクチンで防げるがんと言われています。なので、このHPVワクチンを知ってワクチンを打たないか打つかというのを判断していただきたいなと思って、私は質問しています。 そして、このHPVワクチンなんですが、これ費用も約5万円以上かかるということで、結構高額になっておりまして、今の制度ですと高校1年生の年代までは無料で打つことができるんですが、それ以降になるとそういう公費負担のない有料の期間となってしまいます。この高校1年生までの期間に打たなくても、それ以上の年代になっても打つ必要はあるとは思っているんですが、できるならこの公費負担の無料期間のある時期を利用していただいて私は接種したい人は接種していただきたいなと思っております。 この無料期間が、高校1年生の9月までにまず第1回目の接種をする必要があり、前回の一般質問で対象者にもっと分かりやすい資料を再度送ってほしいとお願いしました。その後、高校1年生の年代に対して再度お知らせを送ってくださったという報告がありました。ありがとうございます。再度送ってくださったその資料はどういった内容でしょうか。また、今年4月に送ってくださった後は希望される方は2名ということでしたが、今回の発送後は接種を希望される方はいらっしゃいましたか。 ◎保健センター長(福本良英君)  保健センター、福本よりお答えさせていただきます。 子宮頸がんワクチンにつきましては、8月23日付で定期予防接種の最終年度となります高校1年生に当たる女性の方に対し、公費で希望される場合には1回目のワクチン接種をこの9月30日までに接種する必要があること、また新型コロナワクチンを接種する際にはこのワクチン接種の前後2週間は他のワクチンは接種できないことをお知らせする文書と、また県のチラシをカラー印刷し、送付いたしました。文書発送後の子宮頸がんワクチンを希望された方は8人でございました。全て高校1年生の方でございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 今回、カラーの資料で再度送付してくださったから増えたのかちょっと分かりかねるというか、分析する必要もあるかも分かりませんが、やはり分かりやすい資料は私は大事かなと思っております。ですので、次回、またこういった資料を送る際は分かりやすい資料を工夫して送っていただけるようよろしくお願いいたします。 先ほどのこのHPVワクチンなんですが、この9月までに、今月ですね、高校1年生に当たる年代の方は1回目の接種を終えないといけません、無料で打ちたい場合は。ただ、先ほどの答弁にありましたように、ほかのワクチンを接種する場合は2週間期間を空ける必要があります。今高校1年生の年代の方も、コロナワクチンを接種する計画がされていて、もしコロナのワクチンとHPVワクチンの両方を接種する場合は期間的に私は少し難しいのではないかと考えています。例えば、今日HPVワクチンを打ちたいと思ったとしても、今のところ高校1年生のコロナワクチンの予定が9月末になっていますので、2週間以内ということで、どちらかのワクチンを遅らせるか諦めるしかありません。今は、やはりコロナワクチンも非常にコロナも増えて重視したい方もいるとは思うんですが、HPVワクチンも非常に私は大事なワクチンかなと思っておりまして、どちらも接種したい方は接種できる環境をつくれないかと考えております。 令和2年3月に、厚生労働省は子供の定期予防接種のために受診による新型コロナウイルス感染症への罹患のリスクを考慮し、定期予防接種の期限を延長することができると通知しています。この通知によって、1年延長、2年延長している自治体があります。もし、新宮市が予防接種の期間を延長すればコロナワクチンを接種した後にHPVワクチンを接種することができます。この定期接種の延長を新宮市も考えていただくことはできないでしょうか。 ◎保健センター長(福本良英君)  厚生労働省の文書も確認いたしておりますが、新型コロナワクチン接種との接種間隔以外にも、新型コロナウイルスに感染したり、また濃厚接触者となることで3回目の子宮頸がんワクチンの接種の時期が定期接種の期限を越えて4月以降になってしまう、このようなケースも考えられます。新宮保健所とも協議しながら、接種者の不利益とならないように考えてまいりたいと思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今の答弁にあったように、もし今9月、もしくは8月までに打たれた方も、今後コロナにかかったり濃厚接触者になる可能性があり、来年の3月までに接種できない可能性も出てくるということで、ぜひこちら検討していただきたいなと私は思っております。こちらについて、市長、こちらは難しいですか、延長を考えていただくというのは。 ◎市長(田岡実千年君)  担当と検討させていただきます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  これを延長したからといって困る人っていないんじゃないかなと思っているんです。市の負担が増えるわけでもなく、なので命を守る、そういったためにもぜひ早急に検討していただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。 以上で、この子宮頸がんHPVワクチンについての項は終わらせていただきます。 次に、校則の見直しについてお伺いいたします。 近年、髪型の校則や服装の校則などがちょっと話題になっておりまして、例えばなんですが、ポニーテールの禁止、ツーブロックの禁止、髪の長さの規定、靴下の色、下着の色、髪を縛るゴムの色、そういったものが人権やプライバシーに関わる不合理な校則が問題になっています。また、こういった校則によって不登校になる、そんな生徒もいらっしゃいます。 昨年、東京都議会で、なぜツーブロックがいけないのかという質問があり、その答弁で外見等が理由で事件や事故に遭うケースがございますためということで、私が思うにこの答弁などがきっかけになって結構ツーブロックの見直しなど不合理な校則の見直しを行う学校が増えてきたのではないかなと考えております。 先ほど挙げた髪型や服装、そのほかにもあるとは思うんですが、不合理と思われるそんな校則は新宮市の中学校ではありますか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田のほうからお答えさせていただきます。 不合理かどうかという判断が難しいところではございます。ただ、靴下やワイシャツの下に着るシャツの色であったりとか、髪を縛るゴムの色などに関する校則、そういうものを設定している中学校はございます。また、髪型につきましても、極端な刈り上げは不可というような決まりを設けている学校もございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  そういった校則については、市としてはどうお考えでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  思春期の真っただ中で、多感な時期にある子供たちが落ち着いた学校生活を送る、そのための基本として設定されているものであると考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  そういった落ち着いた学校生活を送るためということも理解できなくはないんですが、そういった考え方が不合理であったり、多様性を考える今の時代には合わないのではないかと思います。 今年6月に、文部科学省が校則等の見直しに関する取組事例についてという通知をしています。その中に、校則は学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的な範囲において定められるもの。教員がいたずらに規則にとらわれて規則を守らせることのみの指導になっていないか注意を払う必要があります。また、校則の指導が真に効果を上げるためには、その内容や必要性について、児童生徒、保護者との間に共通理解を持つようにすることが重要です。学校を取り巻く社会問題や児童生徒の状況は変化するため、校則の内容は児童生徒の実情、保護者の考え方、地域の状況、社会の常識、時代の進展などを踏まえたものになっているか絶えず積極的に見直さなければなりません。校則の内容の見直しは、最終的には教育に責任を負う校長の権限ですが、見直しにおいて、児童生徒が話し合う機会を設けたり、PTAにアンケートをしたりするなど、児童生徒や保護者が何らかの形で参加する例もあるほか、学校のホームページに校則を掲載することで見直しを促す例もあります。学校や地域の実態に応じて校則の見直しに取り組んでいただきますようお願いいたしますと書かれていました。 新宮市の中学校では、校則の見直しはされているのでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  はい。定期的に見直す機会を設けていると聞いております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今、見直しをされているという答弁でしたが、どういった方法で見直されているのかが大事かなと考えます。先ほどの文部科学省の通知では、各学校で校則の見直しをしてほしい、学校生活上のルールで変更してほしいことを議論し、その要望に対し、学校側で協議し、改正していく事例があります。私が調べた事例だと生徒が主体であったり、生徒、保護者、教員による3者協議会などを行い、校則を改定している例もありました。 新宮市の学校では、学校だけで決めるのか、生徒や保護者などの意見を聞き決めているのか、どのように見直されていますか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  校則は学校長が定めるものですので、基本的には教職員等の協議によって追加あるいは変更されています。しかし、生徒会活動の一環としまして、生徒総会等で生徒からの要望を生徒会が取りまとめ、学校長に要望する場というものを各校が設定しております。生徒自身の主体性や自治力を育む取組となっています。また、生徒会と育友会で協議を持ち、内容によっては育友会からも学校に要望を上げていくというような取組を実施している学校もございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  学校だけでなく、生徒や保護者の要望も取り入れているということで理解しました。 この校則を定期的に見直していただいているということですが、今回、今年6月に文部科学省からあった通知を受けた後に校則を見直された学校はありますか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  現在のところですが、今回の通知を受けて改めて見直しを実施した学校というものは聞いておりません。ただし、2学期以降、来年度に向けた見直しを行う学校が大半でございますので、今回の通知も踏まえて校内で協議するよう校長会等で伝えていきたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  まだ行っていないということで、これは私が思ったことなんですが、今回なぜ文部科学省がこのような校則の見直しについて通知を行ったのか。先ほども言いましたが、今この不合理な校則が問題になっているから改めてこういった通知がきたのではないかな、見直しなさいという通知がきたのではないかなと私は考えます。 伊勢市の例なんですが、この6月8日の通知を受けて、伊勢市の教育長は不合理な校則の見直しを指示しています。今回もしていないということで、先ほど伝えていただけるということなんですが、こちらについてもしっかり伝えていただいて、本当に必要な校則かどうか判断していただきたいなと思っております。 もう一つ、熊本市の事例を挙げさせていただきたいんですが、熊本市は、校則を見直す際に教職員、生徒、保護者が参画できるよう、熊本市は校則制定について学校管理運営規則を改定しています。また、校則を公開するとしています。こういった規則から変えるということもできるのかなと思いましたが、こういったこともまた検討していただきたいなと思っております。 校則は、非常に地域であったり、子供たちの変化、また社会の変化、そういったものでどこまでが残すべきか、またなくすべきか。少ない事例ですが、校則が全くない学校も少しずつですが増えてきています。こういった今、本当に不合理な校則はまず僕はなくしていただきたいなと考えているんですが、教育長、ちょっと今全体を聞いていただいてどう思われますか。 ◎教育長(速水盛康君)  校則ということについては、いろんな方々の価値観や考え方の中で随分とその基準が揺れ動く場合がございます。これまでも学校が荒れるたびにいろいろと議論をしてきた経過も事実であります。一体何のためにあるのかという、そういった難しい問いでもあると思っております。私たちの学校は、よくも悪くもみんなの力で集団の力で気持ちよく学校生活を送っていこうという、そのためのルールづくりを行うという、そういう慣習がございます。ある面、個人の自由よりも集団のまとまりが優先されていく、そんな傾向にもあることは否めないと思っております。そのことが行き過ぎると今御指摘いただいたような行き過ぎた校則、場合によっては同調圧力という中で個性が発揮できない、自分らしさを見失う、そんな問題点も指摘されている中での校則の見直しであるというふうに私自身は認識をしております。 世の中では、多様性の尊重が盛んに言われております。学校現場では、なかなかそのことが進みづらい、葛藤の一つでもあります。市内各校の校則の現状を把握しながら、私はこの問題については教育委員会規則で縛るのではなくて、課題意識を持って各学校がこの問題にしっかりと向き合っていただいて、子供たちにとってどういうものにしていきたいのか、主体的に取り組んでいただきたいと考えております。 そのための問題提起は、今議員から御指摘がありましたように、文科省からの通知などを通してその都度行っていく、学校側にも注意を促していく、行き過ぎた校則でないのかどうなのかということを学校側の理屈と学校側のそういった考えが一方通行ではなくて、しっかりと子供たちとも保護者とも向き合っていきながら双方向でこの問題のことについて考えていく、そういった一つ一つの営みが私は学校を強くしていくというんですか、子供たちを強くしていくというんですか、保護者とのつながりを強くしていく、非常に大事なことではないかというふうに考えております。 一つずつではありますけれども、議員御指摘いただいた点については、また校長会等でも指摘をしていきたいと思っております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 非常に私もこれ変えるべきかなとは思いながらも非常に難しい問題、どこまでがよくてどこまでが駄目なのかというのも非常に難しい問題かなとは思いますが、こちらについても今まで以上に考えるというか、見直し方を変えたりとか、もう要らないなと思うものはなくしたり、本当に必要なものは追加して、子供たちも、あと保護者、教師、教員側もみんなが納得するものにしていただきたいなと思っております。 最後に、先ほどの文部科学省の通知の中にあったもので、校則の見直しは児童生徒の校則に対する理解を深め、校則を自分たちのものとして守っていこうとする態度を養うことにもつながり、児童生徒の主体性を培う機会にもなりますと書いています。子供たちが、やはり自分たちのルールは自分たちでつくったり、自分主導というか、やっぱり主体性が問われる、そんな時代になっていると考えます。 なので、ぜひ学校側だけでなく、子供たちからもどんどん自分たちの環境をよくするために変えていけるんだなということができる学校をつくっていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上で、校則の見直しについての項を終わります。 次に、選挙ポスターについてお伺いいたします。 こちらの選挙ポスターなんですが、どちらかというと私たち議員の責任でもあるかなと私は考えておりまして、今回、選挙ポスターの限度額を下げられないかという提案をさせていただきます。 まず、私が出た平成31年の市議会議員選挙と、あと前回の平成29年の市長選のポスター代金の内訳として、1枚当たり500円以下で作った方が2名、500円から1,000円が1名、1,000円から1,299円が4名、1,300円から1,499円が6名、1,500円から1,799円が3名、1,800円から1,999円までが5名いました。ちなみに、新宮市の選挙ポスターの1枚当たりの最高の負担額は2,078円となっているので何ら問題はないのですが、この金額のばらつきが非常にあるかなと思いまして、この選挙ポスターも公費負担でなされているので、少しでも負担を減らして市の財政をよくできないかなと考えております。ちなみに、私は選挙ポスター1枚当たり264円ということで、非常に安くできたんですが、そこまで安くする必要はないかなとも思っております。 この選挙ポスター、公費負担があるからということで、2,078円までだと幾らでもいいやと考える人もいるのかなと私は思っておりまして、やはりこれは立候補する人の意識の問題で、安く作ることは可能だと感じております。しかし、この限度額があるからそういったことになるのかなと思うと、限度額を下げてしまえばいいのではないかなと考えております。 ここで、その法定限度額を一般的な限度額より少なく設定されている自治体を紹介したいと思います。静岡県の牧之原市は、法定限度額2,624円に対し、1,520円の限度額に設定しています。私がこの市に問い合わせたところ、過去の市長選であったり、市議選の実績を基にこの1,520円という数字を割り出して、その市では限度額を設定しているそうです。ちなみに、新宮市の前回の市議会議員選の平均単価は1,340円で市長選は1,604円でした。 次に、これ広島県の事例になるんですけれども、広島県では複数の自治体が独自の計算方法により法定限度額よりも40%以上安く設定されています。この一つの自治体に私問い合せたところ、何か広島県は独自の周りの環境でそういう計算方法があるらしく、そちらに合わせてやったということで、もしその計算方法で新宮市の計算をすると1,042円になります。大体その広島県の同じような規模だと1,200円以内になっているところがほとんどでした。 こういった事例のように、新宮市も市場価格であったり、今までの選挙の平均金額から限度額を減らすことも可能かなと思いますが、そういったことは検討できないでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  選挙管理委員会事務局、馬込から御答弁させていただきます。 まず、この公費負担制度の目的ですが、選挙運動に要する費用の一部を公費で負担するということですが、これによりまして立候補者の費用面における負担を減らすこと、またそれによりましてどの候補者でも選挙運動の機会を均等に提供するということを目的として設けられているものでございます。 本市で設定している選挙運動用ポスターの印刷費用の上限額につきましては、衆議院小選挙区選挙や参議院の選挙において公職選挙法で設定されております国の上限額と同じ額としているところでございます。多くの自治体では同様の設定をしているところでございます。しかしながら、この上限額は自治体の条例で定める規定であります。御指摘のように、現に上限額を低く設定している自治体もございますので、いただきました御意見を参考に研究してみたいと思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  もちろん、この公費負担制度の目的というのは私も理解していますので、極端に金額を低くするべきなどとは私は思っておりませんが、この限度額を下げたからといって自己負担が増える可能性というのも低いのではないかなと思っております。ほかの自治体の例を提示させていただきましたが、新宮市の収支と立候補者の公費使用の平均額から考えて、少しでも限度額を下げる余地はあるのかなと思いますので、こちら検討していただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 以上で、選挙ポスターについての項を終わらせていただきます。 次に、LED照明導入についてお伺いいたします。 今回、このLED照明を導入する目的といたしましては、地球温暖化対策など環境問題のため、市の財政支出の削減のために行いたいなと思っております。 まず、LED照明のメリットといたしまして、電気代が約3分の1から4分の1ほど安くなります。電球の交換の回数も減るので、ランニングコストも削減できます。紫外線、赤外線も少なく、本や絵画の保存にも有効であったり、虫が寄ってきにくい、発熱が少ない、また有害物質を含まない、そんなメリットがあり、排出されるCO2も削減され、地球温暖化防止などのメリットがあります。デメリットといたしましては、初期費用が高いことと考えます。しかし、電気代が安くなったり、交換回数が減るなど、ランニングコストを考えると早く導入したほうがお得だと考えております。そして何より、地球温暖化対策のために有効ではないかなと。政府は、LED照明の導入を2020年までに50%以上、2030年には100%を目指すとしています。 ここでお伺いいたします。 まず、LED照明導入について新宮市はどうお考えでしょうか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  総務課の赤木よりお答えいたします。 LEDに関しましては、コスト的な効果のほか、いわゆる照明の2020年問題を受けて、今後、故障時には蛍光灯等の交換ができなくなる可能性があるということで、昨年度、庁内でも情報共有を行うとともに、関係課で情報交換会を行ったところであります。また、整備に関しましては、議員御提案のとおり、コスト面では電気代の大幅な削減が見込まれるとともに、環境への配慮という社会的意義もございますので、早く導入したほうがよいというふうな御指摘はそのとおりかと思われます。 一方で、耐用・使用年数に余裕があり、まだまだ使える蛍光灯などについては、行政的には投資コストを抑えたいこともあり、なるべく長く使用したいというふうな考え方もございます。また、建物などで改修工事が予定されている場合は、それと併せて実施したほうが交換に係る費用が安くなるケースもあると考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ちなみに、今新宮市の公共施設、街路灯のLED照明導入の状況はどうなっていますか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  概況ではございますが、昨年10月に公共施設のLED化の状況調査を行っております。現在、市が使用していない施設や入居者対応となる市営住宅などは除きますが、その調査結果によりますと、回答のあった141の施設のうち、LEDに交換済みが10施設、率にして約7%、一部交換済みが24施設、約17%、交換していないが107施設、約76%といった状況でございました。また、市道沿いに市が設置する街路灯につきましては、227基中LEDは9基で、率にして約4%となっております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今の数字を聞くと、あまり進んでいないかなと思うんですが、現在考えられている施設や街路灯はありますか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  公共施設の中では、現在は、学校施設やスポーツの施設において導入が検討されております。一方、街路灯につきましては、使用ができなくなったものについて順次LEDに取替えを行っている状況ではありますが、水銀灯の在庫ストックがこれまで以上に厳しくなる状況も踏まえて、計画的な整備の必要性も認識しているところでございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  もし、街路灯を全てLEDに替えた場合、電気代がどれぐらい安くなると推測されますか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  街路灯の電気代につきましては、現在、年額で約400万円でございまして、全ての街路灯をLEDにした場合、単純な試算、概算ではございますが、6割程度の削減につながるのではないかと推計しております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  6割程度ということで、年間で約240万円ほど安くなるという計算になってきまして、長い目で見ると、さらにランニングコストも安くなるのではないかと考えます。そういった面でも、早くLEDに替えたほうがいいかと思うんですが、予算面であったり、使用できるものもあるということ、そういったものもあるのでなかなか進めづらいということも私理解できますが、ここで初期投資を抑えつつ街路灯をLED照明に交換した事例を挙げさせていただきます。 西東京市は、街路灯のLED化をESCO事業というもので行いました。ESCO事業とは、街路灯をまず一括で交換することで莫大な初期費用を必要とせずに、電気料金削減の利益からLED化の経費を補い、取扱い工事を行い、10年間の街路灯維持管理を民間企業へ委託するというものです。LED化を行うことで電気料金、維持管理費が取替え前より大幅に削減し、その差額が市の利益になります。万が一、予定の利益が応じないときは事業者が補償、負担することになっており、市が損失を伴うことのないのがESCO事業となっているのが特徴です。 先ほどの例えばなんですが、400万円かかる電気代が6割減で240万円節約できたということで、その240万円を使って交換などの事業費に充てるので、市の負担が、新宮市が替えたところで400万円以上の負担になるということがないという、すごくざっくりな計算にもなりますが、あと規模にもよって変わってくるかなと思うんです。今使われている電気代以上にかかることがなく、今回紹介した事業は10年ということですが、その10年以後は当初の電気代だけで済むので、毎年、新宮市で考えますと240万円ずつ経費が削減できます。 このESCO事業なんですが、そのほかにも学校事業で活用しているところもあったりしています。こういったESCO事業を活用すればLEDの交換もしやすいのではないかなと思いますが、この手法についてはどうお考えでしょうか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  議員御提案のとおり、LED化によって電気料金の削減が期待できますので、ESCO事業そのものではございませんが、同じように電気代差額相当分をリース料として充てることで初期の工事費用を抑えるリース方式もございまして、そちらについても検討を行っているところでございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今言われましたリース方式で替えたという事例も、私も違う市ですが見まして、この今紹介したESCO事業、そのリース方式、そのほかにもあるとは思うんですが、どういった手法が一番いいのか分かりませんが、新宮市にとって一番いい方法というものを検討していただきまして、なるべく交換を早くしていただきたいなと思います。 あと、学校事業などでも使われているところとかもありましたので、先ほど濱田議員が体育館のエアコンについてをちょっと言っていた部分あると思うんですが、ちょっと規模が小さかったりすると無理かも分かりませんが、そういった方法なども検討というか、ちょっと1回調べていただきたいなと思っております。 最後に、お伺いしたいんですが、今ある新宮市の公共施設、街路灯について、いつまでにLED照明に替える、導入するという目標はございますか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  現在、具体的な目標期間などはございませんが、LED化は近い将来避けられない問題でもありますし、環境への配慮という点、また電気代の面でも手間をかけず長年にわたりコスト削減の効果を生むものでございます。施設個々には各施設の改修予定や器具の経年劣化状況、明るさ、照度の現状、電気使用量の規模等々にもよろうかと思いますが、電気代の削減額により一定の投資額は回収できる、そういったメリットも踏まえまして、今後の整備に当たっては、今回御紹介いただきました手法も参考とさせていただきたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  時間の経過とともにLED照明に替わっていくのは間違いないんですが、地球のことであったり、市の財政を考えましても早急に対応したほうがいい課題かなと思っておりますので、ぜひいろいろな手法、あまり時間かけても意味はないかなと、かけ過ぎもよくないですが、今最善と思われるものを調べてぜひこちら対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で、私、岡崎の一般質問を終わらせていただきます。 ○副議長(東原伸也君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時43分--------------------------------------- △再開 午後2時56分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △上田勝之君 ○副議長(東原伸也君)  4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) それでは、一般質問を始めさせていただきます。 初めに、紀伊半島大水害から10年「命を守る防災対策」の実現に向けてというテーマでお尋ねをいたします。 紀伊半島大水害から10年、私は、3月議会では東日本大震災が起こった当時のこの市議会での様子や市役所の様子を思い起こし皆さんにお話をさせていただきましたが、紀伊半島大水害時の光景も脳裏に焼きついています。犠牲になられた全ての皆様の安らかならんことを改めてお祈り申し上げます。 この10年間、日本各地では、大雨、集中豪雨、台風、ゲリラ豪雨、そして激しい雨を降らせる積乱雲が風上側に次々と発生する線状降水帯と言われる状況も決して珍しくなくなりました。佐賀や福岡の北部九州、あるいは熊本県人吉市の球磨川流域、また広島地方など、近年度々被災しているのが現状です。また、それ以外にも、岡山や長野、北関東や東北といったように、全国各地で毎年のように豪雨災害が多発しています。今週末も、台風14号の影響による大雨が西日本から北日本にかけて警戒されています。 新宮市では、命を守る防災対策として熊野川流域の治水対策とともに、新宮地区の市田川流域の市街地の内水氾濫や、佐野川、荒木川の浸水対策と水害対策は多岐にわたります。また、予想される南海トラフ大地震など、地震、津波対策への備えも怠ってはなりません。 こういった数々の自然災害が予想される中で、熊野川の電源開発のダム湖群、こちらが事前放流を始める制度に変わってから、熊野川流域に住まわれる住民の皆さん、実感としてかなり早い段階から放水をしていただき、一気に熊野川の水の量が上がってくるのが軽減されている、そういったことは物すごく目の当たりにして分かると、こういった実感を持って話されていました。これは、市当局はもちろんですが、市議会も前田賢一議員や、あるいは現在の熊野川対策特別委員長の屋敷委員長をはじめ議員各位の度重なる陳情にもよって、こういった事前放水という制度が実現してきたものと、そういったことで被害の軽減が図られている。まだまだ油断はなりませんが、一定の効果を生み出せているのかなと思っております。 まず、新宮地区の市田川流域の市街地の浸水対策についてお尋ねをいたします。 平成31年度に策定された、国土交通省による市田川大規模浸水対策計画に、今後5年程度で整備するとされた短期計画において、あけぼの地区の市田川の河口の国土交通省の市田川排水機場のポンプ増設について現在工事が進められていますが、供用開始はいつ頃になる予定でしょうかお尋ねをいたします。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  都市建設課、木村です。御答弁させていただきます。 市田川排水機場の増強について国に確認しましたところ、現在、土木本体部分の建設中であり、引き続き建築やポンプなどの建設を進めていきます。また、一部工事発注も控えているため、具体的な供用開始は定まらないものの、これらの工程を含めて早期完成に向けて取り組んでまいりますとのことでした。 ◆4番(上田勝之君)  まだ、供用開始といいますか、排水機場のポンプ増設については完成時期が明確ではないということですね。この市田川河口部のポンプ増設につきましては、熊野川河口の砂州の掘削とともに大変重要な事業であります。国においてしっかりと取り組んでいただけるよう引き続き要望をしていただきたいと思います。 あわせて、和歌山県では緑ケ丘の浮島川排水機場の補助ポンプ増強や、新宮市が今年度用地取得を目指している下田地区の内水排水ポンプ場の整備についてお尋ねをいたします。こちらのほうの進捗はいかがでしょうか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  県が行っております浮島川排水機場の補助ポンプ増強につきましては、全て工事が本年7月に完了してございます。また、市が行っております下田地区排水ポンプ場につきましては、令和5年度の完成を予定しておりまして、令和6年出水期を供用開始予定としてございます。 ◆4番(上田勝之君)  また、今年度は、緑丘中学校のグラウンドの雨水を一時的にとどめる貯留対策が実施されています。これらの下田の内水排水ポンプ場の整備や、緑丘中学校の雨水貯留の事業が完成しますと、どの程度の被害が軽減されるのかお尋ねをいたします。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  市田川排水機場の増強や下田排水ポンプ場、緑丘中学校雨水貯留施設の整備は、先ほどお話のありました市田川流域大規模浸水対策計画に基づいた短期計画の事業となってございます。 平成29年台風21号の降雨に対し浸水被害の半減、主要幹線道路の浸水解消を目指しておりまして、シミュレーションによりますと短期計画事業の整備後は、浸水面積118ヘクタールを約68ヘクタールに減少させることができることとなってございます。 ◆4番(上田勝之君)  ただいま御答弁いただきましたように、平成29年の台風浸水被害、ちょうど田岡市長が3選目を果たされた投開票日の夜だったと思います。あっという間に、下田地区が冠水したり、緑ケ丘地区が道路が冠水して通れなくなったり、あるいは田鶴原や王子地区といったようなとこ、本当に広範囲に市街地が冠水及び家屋の浸水被害が出ました。こういったことが、これらの今御説明いただいた事業によって半減されていく、短期的には半減というようなことですね。 ここ最近、市街地の道路に都市建設課が冠水が予想される箇所について、あらかじめバリケードを配備している、そういう地区が各所で散見されます。道路が冠水していったときに、車が通行するとどうしても水が波を打って家屋の浸水被害にもつながってまいります。そういった意味では、事前に通行を制限される、そういったような準備をあらかじめしていただくことは大変重要かと思います。 また、ここ近年では、王子地区や神倉の西道、あるいは別当屋敷町など、市内各所で側溝の大型化など改修が進められています。こういった側溝の大型化はどの程度の時間雨量に対応したものなのでしょうかお尋ねをいたします。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  都市下水路に関しましては、流量計算を行い断面決定をしておりますが、側溝の大きさは一般的に流量計算などを行わず、画一的な規格内径300掛ける300により整備を行っております。過去、場所によっては大きな側溝を入れたところもございます。 今後も浸水箇所などにつきましては、接続先の深さなど現場条件が整えば大型化も検討していきたいと考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  箇所箇所によっては集まってくる雨水、いろんなケースが想定されるのでその地域地域、地区地区によって、それぞれの対応がなされるもの、そういったことがしっかりと対策をしていただけるものと思います。 また、雨水の道路が冠水した場合の家屋への浸水被害を食い止めるために、以前、大坂議員とか三栗議員が水のうとか、そのような家屋の浸水被害を防ぐようなものをしっかりと配備していただけないか、そういったような御提案もされていました。市内各所では市街地の家屋に対して浸水被害が頻発に起こる、そういったことがこのゲリラ豪雨、たしか昨年の9月末なんかにも、午前中に1時間程度でしたからよかったもののかなりの雨量が降った、そういうようなケースもございました。また、先ほど御紹介した、王子地区や神倉の西道、別当屋敷など、これらの地区以外にも家屋浸水や道路冠水の被害が多発しているように見受けられます。 これも一例なんですが、五新の山際の道路沿いを射矢の谷川に流れ込むケースや、新宮高校のグラウンドからの雨水が浮島川へ排水されるため、国道42号福助堂前の交差点を中心に神倉地区の42号沿線が冠水するケースや、三輪崎や佐野の山際地区の那智勝浦新宮道路からの雨水対策、これは久保議員やあるいは屋敷議員が度々指摘をされています。改修も少しずつではありますがなされてきているものと思っておりますが、またこの那智勝浦新宮道路の新宮南インター道路付近などは、これはもちろん新宮市だけでなく関係機関と調整も要ったり、共に対策を進めていただかなくてはなりませんが、集中豪雨やゲリラ豪雨時に道路冠水や、あるいは舗装路を雨水がものすごく流れ込むような形にもなります。車が通るたびに雨水が波打ち、家屋への浸水被害が発生したりします。 こういった状況の改善について、今後どのように取り組まれていくのか当局の考え方をお尋ねいたします。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  道路冠水につきましては先ほどのお話でもありましたように、道路冠水が予想される箇所にあらかじめバリケードを置いて、できるだけ早く通行止めできるようにしてございます。 改善対策につきましては、南インター下につきましては現時点において、市で横断側溝などを設置し、インターからの路面排水につきましては、調整池に入るような路面処理を国交省で施工いただいておりますし、射矢の谷川沿線や福助堂交差点などにつきましては、下水管が入っている市道もあり、下水本管が雨量に追いつけていない排水能力が不足している場合や、側溝から下水への取付管が少ない場合、放流先河川の水位が高い場合、路面排水の側溝への流入が追いついていない場合などが考えられますが、それぞれ一つ一つ原因を探りながら対応していきたいと考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  ありがとうございます。その箇所箇所によって本当に様々な要因があると思います。下水路、雨水排水路、そういったものの容量が不足している近年のこの雨の降り方、そういったものが自然現象として大変変わってきている、温暖化の影響もあるでしょう、そういったようなことに、一つ一つこれは新宮市だけではなく関係機関ともしっかりと対応を進めていただきたいものと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 さて、この雨水対策、ゲリラ豪雨や集中豪雨に対しての対策を、今お尋ねをしたところでありますが、7月3日に静岡県熱海市で発生した大規模な土石流被害を踏まえ、和歌山県では、土砂災害警戒区域の土石流の危険箇所区域内に指定しているところの盛土箇所の亀裂や陥没、漏水、湧水などがないか総点検を行うとのこと。和歌山県が示した最優先すべき流域内の盛土抽出箇所で新宮市内は30か所が抽出されています。昨日も紀南新聞等で報道されておりましたが、この点検状況についてお尋ねをいたしたい。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  和歌山県では、県下全域盛土5,834か所のうち、緊急性の高い箇所として、土砂災害警戒区域、土石流とその流域に係る838か所の盛土箇所を抽出しており、この中からさらに、現地点検が必要な76か所を抽出し現地点検を実施するとともに、土砂災害警戒区域、土石流以外の区域における盛土箇所4,996か所についても、点検箇所の抽出を行っていると聞いてございます。現在のスケジュールとしましては、土砂災害警戒区域、土石流とその流域で抽出された76か所については、10月上旬をめどに現地目視点検を行い、その中で、詳細点検が必要な箇所を抽出し、11月上旬をめどに現地詳細点検を行い、対策が必要な箇所については個々に対策を実施していくこととなってございます。その他の盛土箇所4,996か所につきましては、10月上旬をめどに現地点検箇所の抽出を行い、11月上旬をめどに、現地目視点検、その後、詳細点検箇所の抽出、現地詳細点検、対策が必要な箇所については個々に対策を実施していくということになってございます。 ◆4番(上田勝之君)  ここで、私大変心配するのは、これは盛土箇所なのかどうかというのが、はっきりいわゆる土木技術的に素人の私には分かりませんが、新宮市内においては、比較的規模の大きい太陽光パネルを設置した発電所がございます。こちらのほうは盛土箇所の点検に含まれるのか、また、土石流の危険性はないのかお尋ねをいたします。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  点検箇所につきまして和歌山県に確認しましたところ、現時点で具体的な位置の公表は控えるとのことでございます。 また、新宮市内の比較的規模の大きい宅地造成等規制法による許可を受けた以外の太陽光発電は2か所ほどございます。1か所目の太陽光発電につきましては、ほとんどが切土で盛土は太陽光パネルを設置するための整地程度と確認してございます。2か所目の太陽光発電につきましては、切土と盛土を併用しておりますが、盛土勾配が最大12度程度となっており、宅地防災マニュアルの盛土法面勾配の基準が30度以下となってございますので、大幅に安全側となっていることを確認してございます。 ◆4番(上田勝之君)  現時点では、そういったような崩壊につながるような危険性は少ないというような御見解と思います。 ただ、太陽光パネル、これは切土、盛土といいますかそういったような整地をされた場所で設置をされておりますが、パネルが敷き詰められますと、その下をまた雨水がはうという表現が適切かどうか分かりませんけれども、物すごい勢いで流れ出すようなことも考えられます。そういったようなとこもしっかりと今後、危険性は少ないかもしれませんがそういったことも改めて注意喚起を行っていただきたいと思います。 また、私有林や民有林の山林を縫うように開設されているいわゆる林道より、もう少し規格の緩い作業道といわれる木材搬出用の道路がございます。そういったようなところは、いわゆる切土やその切った土を盛土していく、そういったような箇所もあるかとは思われますが、そういったところの作業道の点検等は行われないのか、土石流の危険性はないのかお尋ねしたいと思います。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(下路拓君)  農林水産課、下路、答弁させていただきます。 管内において、土石流が懸念されるような大規模な盛土箇所のある作業道はないように思われます。現在、県が調査中であります。現地点検箇所に該当があれば、県の調査に併せて連携して点検を行う予定としております。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、その辺も、やはり山林内、非常に目につきにくいところではありますが、紀伊半島大水害時には土石流が発生して尊い人命が失われたようなケースもあると思われます。そういったような箇所については、今後も注視していただきたいと思います。特にこの盛土というのは、谷筋であったり、あるいは迫と言って分かるかな、Vの字になったようなところを埋め立てるのが盛土というふうに私は理解しておるんですけれども、この熱海市なんかの場合では、不法投棄を含むかと疑われるようなケースも見受けられております。そして、さらには以前と現在の所有者に対しては、刑事告訴やあるいは民事訴訟で損害賠償請求10億円以上とも言われるようなことが報道されておりました。そういったような訴訟が提起されるというふうにも報道されていました。 こういったような、大規模な災害につながらないように、特に谷筋、非常にそこで土石流が発生すると、大規模な災害になってしまいます。ぜひ、当局におかれましては、和歌山県等関係機関と連携を取って、しっかり注視をしていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 続いて、避難所についてお尋ねをいたします。 避難所には、災害から命を守るために、いっとき緊急的に避難する場としての指定緊急避難場所と、自宅が被災し戻れなくなった住民が一定期間生活する場としての指定避難所があります。また、指定緊急避難場所は、洪水、土砂災害、地震、津波といった災害ごとに分けられています。いずれの避難所においても、新型コロナウイルス感染症対策や熱中症対策、あるいは高齢者・障害者対応の設備が求められます。 市内小中学校の体育館や各地区の体育館を指定緊急避難場所、あるいは指定避難所に指定されています。こちらも先ほど濱田議員が質問をされておりましたが、通常使用時、もちろんスポーツもそうです、講演会などのイベント用の換気や、熱中症対策、高齢者障害者対応としてのエアコンの設置、トイレや出入口のバリアフリー化など、早急に実施する必要があるように思います。 また、この新型コロナワクチンのワクチン接種なんかに関しましてもやはり、65歳以上の高齢者のワクチン接種の際に私は見学をさせていただきましたが、そういった際には、やはり段差というものが高齢者に対して非常にバリアとなっている、こういった事例もありました。 先ほど、濱田議員の質問の答弁では、空調に関しては今後調査研究を進めていき、あるいは気化式冷風機でしたか、そういったようなものも検討していきたい旨の答弁がございましたが、今一度、どういったふうに進められるのか御答弁をお願いします。 ◎教育部次長兼教育政策課長(澤原謙二君)  教育政策課、澤原よりお答えさせていただきます。 先ほどの濱田議員の一般質問で答弁させていただいたとおり、体育館の暑さ対策につきましては、本市にとって適切な整備について調査研究を重ねた後に、計画的に行えないか考えていきたいと思っております。それと喫緊の暑さ対策として、気化式冷風機という製品がございますので、その製品の効果検証を早急に実施してまいりたいと思っております。 また、指定緊急避難場所及び指定避難所となっている体育館は、高田、熊野川中学校を除く七つの小中学校の体育館と、生涯学習課の所管する蓬莱体育館、丹鶴体育館となっております。簡易的なスロープ等は設置しておりますが、年次的に進めております老朽化対策の工事に合わせてバリアフリー化を整備していきたいというふうに考えております。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、この年的に改修が進められる、先般緑丘中学校と、今は丹鶴体育館ですかね、改修を進めていただいていると思うんですけれども、そういった際にぜひバリアフリー化、あるいは空調といいますか、換気ができる、あるいはエアコンの設備、そういったものを早期に、ぜひ整備をしていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 さて、皆さんも丹鶴ホール、こちらのほうも、大変オープンを間近に控えて皆さん話題にされております。もちろん、様々な議論がありましたし、私は、この建設計画の予算の段階においては、以前から度々申し上げているんですけれども反対の立場でした。そういった中で、ただ、結論が出て完成を見た。そういった中では10月3日のオープンが控えておると、そういった中で、実は丹鶴地区なんですけれども、旧丹鶴小学校の校区内といいますか丹鶴地区、こちらが丹鶴小学校や丹鶴の体育館、あるいは市民会館等を使って紀伊半島大水害時には避難所となりました。それ以来、旧市民会館がなくなり、旧丹鶴小学校の校舎もなくなりました。保健センターが避難所として行ってほしいというお話でしたが、丹鶴地区、相筋地区からありまして高齢者の多い地区でもあります。少し距離があって非常に御不便をおかけしたし、ちょっと不安も与えた。ちょっとではないですかね、不安も与えました。そういった中で、この丹鶴ホール、丹鶴地区の避難所として指定されるのでしょうか。指定緊急避難場所、指定避難所、こちら両方の指定とするのでしょうか。そして、もし指定されるのであれば、丹鶴ホールの施設ごとの避難所としての使用方法はどのように検討されているのでしょうか。あわせて丹鶴体育館の活用方法等についてもお尋ねをいたします。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課、竹田より御答弁させていただきます。 丹鶴ホールにつきましては、指定避難所、指定緊急避難場所の両方で指定する予定としています。風水害時には指定緊急避難場所として2階の和室と会議室を、地震時の津波避難については4階のデッキを使い、大規模災害時に指定避難所として使用する場合は、ホール部分を使う予定としております。 また、丹鶴体育館につきましては、丹鶴ホールに避難所指定を変えることから指定を外す予定としておりますが、災害時には状況に応じて体育館の利用を行うこととなっております。 以上です。 ◆4番(上田勝之君)  丹鶴ホールのホール部分、こちら、可動席を採用されましたね、市長。こういった状況も避難所としても使用するためにどうしても平土間といいますか、平土間のホール、それといわゆる通常のホール使用の階段状の客席部分、そういったものが両方兼ね備える広さがないために、この可動席という選択をされました。 これ、このホール部分の客席といいますか、通常時は座席が配置された状態なのでしょうか。緊急時の指定避難所として使用する際に、可動席がスムーズに収容が可能なのでしょうか。その点についてお尋ねをいたします。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁いたします。 まず、ホールにつきましては、通常時は旧市民会館のような客席が並んだ座席配置となってございます。また、通常席配置パターンから平土間パターンへの転換につきましては、10日ほど前に私も含め職員6名でテストを実施したところ、手順を確認しながらとなりましたので2、3時間かかりました。昇降床の速度など物理的な限界がございますが、今後、習熟を重ねることで時間短縮に努めてまいりたいと思ってございます。 ◆4番(上田勝之君)  こちらは、丹鶴ホール開館時には文化振興課の職員の皆さんは、丹鶴ホールに事務所といいますか、通常の日常の業務は丹鶴ホールにて文化振興課の職員さんが行われることになるんですよね、たしか。そういった中では、文化振興課の職員さん、特に平日であれば習熟をしておいていただければそういったこと、可動席というか客席が平土間に転換できるのはスムーズに行えるものかとはと思います。 これ、災害時の場合、特に夜半でありますとか、そういったようなときにも丹鶴ホールの避難所として指定される場合に、文化振興課の習熟した職員さんが丹鶴ホールの避難所の配置の職員となるようにぜひしていただきたいんですけれども、ぜひ、その辺の検討をよろしくお願いします。 また、こちらも、昨年度、避難所である佐野会館に井戸を整備する計画がございましたが、紀伊半島大水害時に経験した上水道の断水の不便さ、日常生活の中での飲食用あるいはトイレ、掃除、お風呂など水のありがたさを痛感しました。この井戸の整備計画というのは、現在どのようになっていますでしょうか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  井戸の設置につきましては、中核避難所に井戸を整備することで、大規模災害時において生活用水を確保し、避難所の衛生環境の確保を図ることを目的としております。平成30年に神倉小学校に設置し、翌年の1年間で水の出方や安全性などの確認を行い特段問題等がなかったので、令和2年度より順次整備を進めていこうとしていましたが、特殊な作業で県外業者の出入りがあることから、昨年度からの新型コロナウイルス感染症を考慮し事業を見合わせております。感染状況を見て順次進めていきたいと考えております。
    ◆4番(上田勝之君)  こちらも新型コロナウイルス感染症の影響を受けているわけですね。県外業者ということで、そういった懸念もありますから、ここはやむを得ないところかとは思いますが、ぜひとも、この指定避難所である各体育館のある場所については、緊急時の水の確保という意味で井戸を整備していただきたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。 続きまして、防災行政無線の戸別受信機、いわゆる防災ラジオの配備についてです。 これも竹内議員、あるいは皆さんからも福田議員、昨日も質問をされておりました。市長も答弁されておりました。やっぱり聞こえないんですよね、聞こえない方がいらっしゃる、聞こえないというか聞き取れないんですよね。やっぱり山際の地区であれば山に反響してしまったり、あるいはどうしてもメール配信とかで受け取れない、デジタル・ディバイド、そういった高齢者の方たくさんいらっしゃいます。そういった声、私も日々市内を歩かせていただいていますとたくさん頂戴いたします。 昨日の答弁では、75歳以上の避難行動要支援者等にアンケートを行っていく、そういったような、答弁、消防庁から消防伝達アドバイザーのアドバイスを受けて、そういったようなアンケート調査を行っていくようなお話がございました。この避難行動要支援者とは、どういった市民の方なのか今一度御説明をお願いします。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  健康長寿課、中上から御答弁いたします。 地域防災計画に規定します75歳以上の高齢者世帯や身体、知的、精神に係る障害の要件に該当する者、また要介護3以上及び要介護2で、認知症を有する者、その他特定疾患や常時医療を必要とする者という要件に該当された方を要配慮者といいます。この要配慮者のうち、自力避難が困難な方を避難行動要支援者と位置づけております。 ◆4番(上田勝之君)  それでは、新宮市で75歳以上の方が何人おられて、そのうち避難行動要支援者の名簿に登載されている方は何人いらっしゃいますか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  令和2年度末におけます75歳以上人口は5,714人であります。このうち、避難行動要支援者は853人となっており、また避難行動要支援者についての名簿作成済み数も853人分作成済みであります。 ◆4番(上田勝之君)  ありがとうございます。そうしましたらこのアンケートというのは、853件に送られるんでしょうか。あるいは75歳以上の方全員というわけではないんですよね。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  現在、アンケート調査に向けた準備を進めておりますので、その点を参考にしてアンケートのほうを進めていきたいと思います。 ◆4番(上田勝之君)  この防災行政無線の戸別受信機、防災ラジオの配備については、以前より竹内議員、毎回のように質問で取り上げられていますし、他の議員の方々もそれぞれに事あるごとにやはり訴えられております。全世帯に配るとなると大変な数になります。ただ、この災害における準備情報、そういったものがやっぱり聞き取りにくい、こういった状況は本当に早く解消するべきなんですね。これは、昨日市長の答弁にもございましたが、早急に考えていきたい。本当に以前から防災行政無線が聞き取れない状況というのを何とか解消したい。 そこで、私、提案なんですけれども、これ本当に75歳以上の人口5,700人余り、世帯数にするともう少し減ると思います。そこで、いわゆるメールを扱えない方に対して、いわゆる戸別受信機を貸与する、消防が消防団員の方に配備しているような形、もう少し簡易な今いわゆる録音機能がなくてもいいような、いろんなタイプというのがあるかと思うんですね。そういったものを私、早急に配備すべきだと思うんですね。 ただ、かなりの個数も要ります。財源も必要です。そこで、私、基金の活用を提案したいと思います。この新宮市、数ある基金の中で長寿社会福祉基金、こちらのほうが令和2年度末で2億9,000万円ほど基金積み上げられています。もちろん、この基金条例によって、その運用益を健康長寿の社会に還元するというような形と条例では定められておりますが、その条例の中にも、こういった基金を取り崩して必要であれば使ってもよいというような条文もございます。こういった基金の活用をしっかり行って早急に整備していく、しっかり財源あるんですよ。こういったことをぜひ早急に取り組んでいただきたいと思います。市長いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、このことについては多くの方々から要望もいただいているところでありまして、早急に対処したいというふうに思っておりますし、また今基金の御提案もいただいたわけであります。とにかく、早く必要な方に届けられるようしっかりと検討してまいりたいと思います。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひ、当局の皆さんにおかれましては、こういったようなせっかく蓄えている基金、有効活用して、しかも、長寿社会のために使う基金であります。そういったことも考慮すれば、これ、高齢者だけではございませんが、高齢者対策として大変有益なものではないかと思います。ぜひぜひ、こういった検討をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 さて、もう一つ、新宮市で取組が遅れていると思われるのが津波避難対策ではないかと思います。防災対策課では、以前から逃げる対策、いろいろ各地区での出前講座や様々な防災の講演会等においても、防災対策課ではまず逃げる、そういった対策を訴えられています。ただ、そもそも逃げる場所や施設自体が少ないのではないか。特に、海岸沿いの王子、大浜地区や、三輪崎、佐野地区についての対策についてお尋ねをいたします。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  津波避難対策につきましては、東京大学情報学科の片田特任教授の助言を受け、避難方法については、より高くより海から離れた場所への避難を考え行動することを基本としています。 さらに、本市は周辺自治体と比べ津波に強い地形であり、浸水するまでの時間があるとの市の特性から、浸水域外への避難を推奨することとしております。避難場所につきましては、これまで津波避難ビルの指定や宮井戸津波避難場所の設置など確保を図り、市内に47か所をしているところでございます。今後、さらに新規建設の市施設や新宮紀宝道路建設に伴う避難スペースの設置予定など、さらなる確保を図っていきたいと考えております。 また、王子、大浜地区、三輪崎、佐野地区においても浸水域外への避難を基本とし、避難訓練などで避難を徹底するとともに、三輪崎支所など避難場所の確保を図っていくことを考えております。 以上です。 ◆4番(上田勝之君)  当然、逃げる対策、より遠くより高く、そういったことを市民の方々に啓発をしていただいている、そういった現状は理解をします。また、今お答えをいただいた新宮紀宝道路河口大橋の新宮側取付部分の道路敷、道路の高台、これが避難施設を兼ね備えると、今お答えをいただきました。これまでも、そういった設備が施されるというような説明も受けてまいりましたが、具体的にはどのような形になるのか。 また、大浜地区を通る河口大橋と高森の那智勝浦新宮道路を結ぶ新宮道路も堤防と高台避難施設を兼ねる構造になると理解してよろしいのでしょうか。その辺についてはいかがでしょうか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  新宮紀宝道路への待避スペース設置につきましては、これまで国土交通省に要望し、協議を重ね設置していただける旨を確認しております。具体的には、インターチェンジ部分に道路の両側に避難スペースがあり、それぞれ階段とスロープにより避難できるものとなっています。スペースへの避難可能人数は約600人で、高さは14メートルと聞いております。河口大橋と同様、新宮道路においても津波からの逃げる時間を稼ぐため盛土構造による要望を行っております。 今後、詳細が示されていく中で、市として津波に対する減災施設として、また一時避難場所の設置が可能かどうかも含めて協議を行っていきたいと考えております。 以上です。 ◆4番(上田勝之君)  ありがとうございます。 今年度は、都市建設課においては、津波浸水高のハザードマップといいますか、津波浸水高の想定をしっかりと打ち出していく、調査する、そういったような予算もたしかついていたかと思います。それに合わせていわゆる大浜緑地堤防、そういったようなことの検討も併せて進められると伺っております。この新宮紀宝道路河口大橋の取付部分の避難施設、あるいは近い将来に大浜地区に盛土型の堤防を兼ね備えた新宮道路の建設、そういったことは、例えば、熊野尾鷲道路の新鹿地区なんかでも、道路の一般に逃げるところにドアがついているんですけれども蹴破りやすいドアになっておって、その後、高台の道路まで逃げられるような構造になっているようなこともございます。 ぜひ、新宮道路においてもそういった設備を兼ね備えるような形を要望していただきたいと思いますし、三輪崎地区においては、三輪崎支所新築の工事が進められておりますが、そういったような箇所もございます。その点については後ほど少し別の観点からお尋ねをしたいと思いますが、ぜひ、こういったような津波避難対策、もちろん、早く逃げる、より遠くより高く、そういったことを啓発していただく、それとともに、そういった場所、特にこの大浜・王子地区にしてもそうですし、三輪崎地区にしてもそうなんですけれども、やはり高齢者の方が多い、どうしてもやはり早く逃げるということが非常に厳しい状況です。そういった中では、やはり近くに避難施設、そういったものの整備が望まれると思います。ぜひとも、今後そういった検討も含めてしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしておきます。 以上で、まだまだ命を守る防災対策、多岐にわたるのでたくさんあるんですけれども、今回はこの項目をもって終わらせていただきます。 ○副議長(東原伸也君)  質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時47分--------------------------------------- △再開 午後3時58分 ○議長(大西強君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) それでは、一般質問を続けさせていただきます。 新型コロナウイルス感染症関連対策として、感染予防対策と生活支援、消費刺激策についてお尋ねをしたいと思います。 この新型コロナウイルス感染症の経済対策として、事業者に対し、感染予防対策に関し支援する補助金が6月1日から実施されています。今般、事業対象期間、申請期間共に1か月延長されました。 この1か月延長したことにより、この補助金制度利用状況はいかがでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  商工観光課、峪中から回答させていただきます。 この感染対策事業者支援補助金につきましては、事業の実施期間を8月31日から9月30日までに、補助申請期間を9月30日から10月29日までそれぞれ延長をさせていただいたところでございます。 申請状況につきましては、9月14日昨日時点での申請件数が961件となってございます。 ◆4番(上田勝之君)  961件、たしか1,000件程度が上限といいますか、補助金件数でしたよね。そういった中では、最終的にはかなり補助金の枠、目いっぱいぐらいいきそうということですね。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  6月からこの事業開始をさせていただいておりますが、7月下旬に新宮保健所管内でクラスターが発生したということもありまして、一番月ごとで言いますと、8月が申請件数が多かったという状況にございます。 ◆4番(上田勝之君)  また、さきのお盆の期間に、飲食業の店舗事業者に感染防止対策として休業協力を要請され、312店に協力をいただきました。この休業協力に申請された店舗事業者は、先ほど質問させていただいた感染予防対策の事業者支援補助金は活用されていましたか。 この休業協力金の申請をされた飲食店事業者が、この感染予防対策の事業者支援補助金を活用していたかどうかの検証とかはされていますでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  感染症緊急対策事業に御協力いただきました事業者312件のうち、感染対策事業者支援補助金の申請を受け付けてございますのは、今日現在で183件となってございます。 また、8月9日から11日にこの休業協力の事前登録をさせていただいたわけですが、その会場におきましても、国・県の補助支援制度と併せまして、この感染対策の補助金の案内もさせていただいたところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  こういったことをお尋ねするのは、やはり政策の目的です。やはり感染予防対策として休業協力を要請する、その休業の協力に応じていただいた店舗に協力金をお渡しする。その後、やはりこういったような感染予防対策の設備を支援していく、こういったものを使って事業経営の一助にしていただく、そういったようなことが、やはり政策目的としては、感染予防をしっかりとして感染を拡大させない、あるいはその後に、感染予防の対策をしっかり取って事業者がしっかりと仕事をしていただけるような環境を整備していく、そのために補助をしていく、そういったようなことがやはり望ましいのではないかと思います。 312店舗と183店舗というようなことで少し開きがあると思います。そういったようなところも、この感染予防対策の事業者支援補助金の枠がもうあまりないような状況ですけれども、ぜひそういったような飲食店事業者に対しても周知をしていただいて、感染予防対策を徹底して、安心して飲食していただけるような環境をつくっていただく、そういったようなことをしっかりと周知をしていただきたいと思います。 さて、プレミアム付商品券発行事業は、この9月議会でも7,500万円余りの増額、積み増しする補正予算案が計上されています。8月末現在で商品券販売実績では購入率55%でしたが、その後、商品券の販売の推移はいかがでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  商品券の販売状況につきましては、これは郵便局のほうで行っていただいておるわけですけれども、毎月15日と月末時点での販売状況を郵便局のほうから報告いただくことになっております。 現時点で確認できている販売率は、8月末時点の約55%ということになります。 郵便局に確認もさせていただいておりますが、継続して市民の皆さんには購入をいただいているんですが、新宮保健所管内でクラスターが発生した以降、少し低調にはなっているというふうには聞いてございます。 ◆4番(上田勝之君)  本日が、じゃ9月の1回目の締めということで、まだその購入率等については出ていないということですね。 今年度このプレミアム付商品券は、私3月議会でも一般質問で、政策目的をどう考えているのかお尋ねをしました。市長は、日常の消費の生活支援策とふだんの消費に加えて、需要を喚起して消費を刺激して、売上げが減少している事業者への支援策とする二つの政策目的があると答弁をいただきました。確かに大型店でも使用できる商品券を半分というような形で、生活支援の目的も併せ持ったものだと思います。 それでは、このプレミアム付商品券、大型店等でも使用可能とされましたが、大型店ではどれぐらい使用され、また市内事業者でどの程度使用されているのか。 また、その市内事業者で使用された分については、どういった業種で幾らぐらい使用されているのか傾向をお尋ねいたします。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  8月末時点の状況になりますが、商工観光課のほうで換金の手続をさせていただいている額が約1億5,900万円になります。そのうち、大型店等で使える緑色の全店舗共通券ですが、大型店などの事業者の方の換金は約5,000万円となってございます。地元店舗の事業者からの換金の請求につきましては、約1億900万円というふうになってございます。 業種別につきましては、すみません、大型店、チェーン店と地元の店舗を含めての合算になりますが、小売店の利用が約77%の約1億2,200万円、飲食店での利用が約14%、約2,300万円となってございます。 ◆4番(上田勝之君)  大型店が1に対して、市内事業者では2というような割合なんですね。その中で、じゃどれぐらいが日常生活支援に回ったのか、あるいは日常の生活以外に上乗せの消費につながったのかというのは、ちょっと分かりにくいですね。 ただ、こちらは、これ先ほども濱田議員ですかね、質問されておりましたが、いわゆる生活困窮者への生活支援、売上げ減少に大変苦しんでおられる事業者への支援、そういった面から併せると、やはりこの商品券ではやっぱり濱田議員が質問されていたように、一旦購入しなければならないという点が一つネックになってくるんじゃないかなと。ただ、その点において、どういうふうな解決策を行っていくのが望ましいかといえば、やはり無償で配布するのが生活支援。しっかりとプレミアムをつけて購入していただくのがいわゆる事業者支援、消費刺激策、そういったような形がやっぱり望ましいんではないかなと。 今後、この新型コロナウイルスの臨時交付金の残額の活用、あるいは残額といいますか、新たに示されたプラスアルファの部分、活用については、市当局としてはどのように検討していかれるのか、これまで皆さん、各議員が質問されてまいりました。そういった中では、今後、その辺について十分検討していく。そういった中では、いわゆる生活者支援という観点も、もちろんこのプレミアム付商品券でも、そういう狙いを併せ持って大型店でも使用可能にされたと思うんです。ただ、やはりここに、一度購入しなければならないというようなことが発生します。そういった意味では、生活支援として無償で配布する。そして、プレミアム付商品券でプレミアムをつけて商品券を購入していただく、その際にはやはりそこを分けて施策を考えられていく、そのほうが望ましいのではないかなと。 確かにやっぱりこの新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、生活に密接した例えばマスクでありますとかあるいは消毒液でありますとか、これまでになかった出費というものが伴います。単身世帯であればそんなにマスクの量も一箱買えばそんなに一月ぐらいはもつのかもしれませんけれども、やっぱり多人数の家族になりますと結構な出費になってしまいます。それが本当に家計に対してプラスアルファ、これまで必要なかった部分でやっぱりそこら辺が必要になってまいります。 もちろんその分、外で使う分というのはやっぱりどこかで消費を抑えてしまっているということもある。そういったようなことにつながっていくと、今度は市内事業者が本当に売上げ減少に苦しんでしまう、そういったような悪循環につながっていくので、ここはひとつ、生活支援策としての無償配布の部分、そして事業者支援のプレミアム付商品券、そういったような形を今後もぜひ検討していただきたいと思うんです。 もう一つ、住宅リフォーム助成事業、これは当初1,000万円の予算で開始し、応募者多数によって、これ市長にもお話をさせていただいたり質問をさせていただいた中で、さらに増額の1,000万円を追加しました。6月議会ですね。また、こちらのほうも、2次の募集でも申込者多数ということで抽せんという結果になりました。 この住宅リフォームは、工務店、大工さんをはじめ電気工事や水回りの設備、あるいは外壁塗装など、関係する事業者、建築というのは裾野が広い。住宅リフォーム助成は需要喚起策として有効であると私は考えます。また、この助成を商工会議所発行の商品券で行うことは、やはりプラスアルファの消費につながる。いわゆる住宅のリフォームを行うという動機づけにもなりきっかけにもなります。そして、それにより受け取った商品券によって、プラスアルファの消費が期待されます。こういったようなプラスアルファの消費拡大につながり、売上げ減少にあえぐ市内事業者への支援につながっていくものと私は考えます。 この住宅リフォームの助成により、商工会議所発行の商品券使用が消費拡大につながっているのか、それとも、その効果が現れるのはまだ先なのか、そういったような状況といいますか見通しはいかがでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  リフォーム助成事業の補助金の交付につきましては、対象の工事完了後となるため、現時点では約3割の方に交付をさせていただいている状況になります。支出額につきましては、約500万円ということになります。 商品券が消費拡大につながっているかどうかにつきましては、まだ見極めはできませんが、補助対象者の方にはアンケートの記入もお願いをしておりまして、その中で、商品券の利用方法につきましては、家電や家具類の購入、日用品や食料品の購入などに利用する予定であると答えていただいている方が数多くいらっしゃいます。そのほかの事業種にも商品券を使っていただけると思っておりますので、市内事業者の多くで利用いただけるのではというふうに考えております。 ◆4番(上田勝之君)  そうですね。まだ完成に至っていないといいますか、リフォームが完成していない、補助金を、助成をまだ受け取られていない方もいらっしゃる中では、その効果に関しては少し先になるのかなとは思います。 今後、この消費刺激策として、この住宅リフォーム助成事業、今年度2回行いましたから、そんなにどんどんこの予算を費やしていくということはなかなか難しいのかもしれませんし、またどうしても需要の先食いになって、先食いと言っていいのか、先にきっかけをつくってしまうというのは、どうなのかなとは思いますが、これは次年度以降やはり継続して、助成額が1,000万円が妥当かどうかは別として、あるいは件数がどれぐらいにするのかというような検討は必要かもしれませんけれども、そういったような住宅のリフォームをしようというきっかけには、十分なると思うんですね。そうすると、建築関係の事業者は裾野が広いですから、そういったような幅広い業種に仕事ができる。そういった中で助成される商品券がまた市内で使用される、そういったようなことにおいては、売上げ減少に悩む小売店や飲食業においては、非常に有益ではないかと思うんです。 あまり需要の先食いというような形で、年間何回もというような形ではないかもしれませんけれども、次年度以降も継続して考えるべきではないかと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  企画政策部の新谷からお答えします。 リフォーム助成事業につきましては、ただいま議員からも御紹介ありましたように、関連事業者だけでなく市民生活の支援の一助としても寄与するものでございます。 議員お尋ねの今後の予定でございますが、今年度は補正も認めていただいて2度ほど実施してございます。つきましては、今年度第3弾というところは今のところ想定はしてございません。 ただ、次年度以降これからの予算編成に当たりまして、これまで実施してまいりました経済対策共々一度検証もする中に、効果的な事業等をどういったところが対策として打ち出せるかというところ、市長からも指示を受けてございますので、そういったところ、今日議員からも御指摘を受けてございますので、十分加味しまして検討していきたいとそのように考えております。 ◆4番(上田勝之君)  この新型コロナウイルス感染症の経済対策としては、様々にこれまで行われてきました。先ほどの濱田議員の質問でもるる御説明がございましたが、やはり生活支援と消費の刺激策として、特にこのリフォームの助成事業というのは有効であると考えます。ぜひぜひ次年度以降の検討をよろしくお願いしたいと思います。 それとともに、やはり先ほども申し述べたように、いわゆる生活支援の部分として何らかの形で、購入ではなく無償で配布するような商品券の形や、あるいはプレミアム付商品券、こちらは消費刺激策として、そういったような形もぜひいま一度検討をいただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 ワクチン接種も10月末には、大体希望者にはおおむね2回接種が終了する。今後、3回接種というようなことも行われるのかも分かりませんし、またこの秋から冬にかけては、もう既に第6波ではないかというような予測もされておりますし、東京などの大都市圏では、感染者数が下げ止まりではないかと言われております。 そういった中では、本当に感染予防にしっかり気をつけていただいて、生活者支援あるいは事業者支援といったようなことをしっかりと考えていただきたいと思います。 そして、3項目めのコロナ禍の令和2年度の決算とこれからの新宮市という点でお尋ねをいたします。 この一般質問終了後、令和2年度の決算の認定審査が行われます。この令和2年度決算、経常収支比率が97.1%と改善されました。大変私も毎年毎年この財政シミュレーションの説明会の際とかには、この経常収支比率について大変危惧をしております。そういった中では、今回改善を見た、そして基金への積立金も減債基金へ5億円をはじめとして、合計8億5,000万円程度が積み立てられたんですよね。 この収支の改善、先日の財政シミュレーションの説明会で、コロナ禍の状況により旅費や各種イベントや研修会等が中止となり、支出が減少したことが大きな要因とのこと。各種イベント等では、これまで後年度の交付税措置を受けられる有利な財源である過疎債のソフト事業を手当てされていたと思われます。 旅費や研修会等、中止となったために不用となった支出、支出減となった金額は、項目ごとに幾らぐらいなんでしょうか。 ◎財政課長(小林広樹君)  財政課、小林よりお答えいたします。 今議員からお話がありましたように、令和2年度決算の経常収支比率が97.1%ということで、前年度よりも1.3%改善いたしまして積立金も増加しております。 その要因は、議員からありましたように、新型コロナの影響による事業の中止であったり、また出張の取りやめによる旅費の減少など歳出減によるものも当然ございますが、普通交付税などの収入増などもございますので、複数の要因によるものと考えてございます。 今お尋ねの新型コロナの影響による支出減になったものとしましては、一部ですけれども、前年比で研修会などに関連する報償費でいいますと約2,200万円、そして旅費でいいますと約1,500万円、そしてイベントなどの委託料が約600万円ということになってございます。 ◆4番(上田勝之君)  様々に中止になって、このコロナ禍、コロナウイルスの影響というものが出ている。それが市財政にとっては、実は好転した。そして、減債基金へ繰入れが、減債基金一番大きく繰入れされていますけれども、繰入れが行われた。実質市が貯金できたわけですよね。 ただ、やっぱり困窮する生活者や事業者という者がいらっしゃる。そのために、いろいろ各種手当ても行い補助制度も助成も行いいろんなことを行っている。結果としてはやっぱり市の収支状況が改善し、いわゆる貯金の積立てもできたわけです。これも一つの格差と言えるんじゃないかと思うんです。自治体の財政状況、財布の状況が改善した。ただ、やっぱり困られている事業者やいわゆる生活者いらっしゃる。そういった意味では、本当に格差が生じているんじゃないかなと思います。 ただ、やはりこのコロナ禍によって社会が変わる節目、これまで当たり前のように支出していたいわゆる旅費やその他の費用について、今後大きく変わってくる。例えばリモート会議というのがそうですよね。当然例えば丹鶴ホールの都市再構築戦略事業を獲得しにいくというのは、これはちょっとリモートではなかなか難しいかもしれないですけれども、毎年毎年恒例に行われているような要望活動等々については、これは今後リモートになっていく可能性というのも十分あるわけですよね。 当然コロナ禍も収まる気配がない、こちらは治療薬が開発されない限りは、なかなかこういったような部分が収まる気配が見えづらい。そういった中では、やっぱり社会が変わる節目ですよね。 この機会に、やっぱりしっかりと市の事業というのを見直していく。本当にこれも大坂議員やあるいは岡崎議員、様々に例えば回覧の配布方法から始まって、あるいは選挙時のポスターの費用に際しても様々な提言をされています。本当に一つ一つです。でもそういった中では、このコロナ禍によって本当に旅費が圧縮された、旅費の支出が減った。必要な研修まで中止になってしまったのは残念ですけれども。あるいはそのイベント等に関しても、後年度負担でありますけれども、いわゆる当然大きなものでは天空ハーフマラソンや花火大会、そういったようなものも中止になっている。じゃあどこまでそこを今後どうしていくんだという話、もちろん市民の楽しみでもある部分、そういったものを全て役割を終えたものとしていくわけにはまいりませんが、そういったことの精査というのは、行っていかなくてはならないんではないかなと思うんです。 今後、経常収支の改善を図るためには、歳出の抑制と歳入の確保をより一層徹底しなければなりません。当局は行財政改革プログラムを策定し取り組まれるとのことでした。54項目程度のメニューがあるようです。細部は示されていないので評価のしようがありませんが、その項目の中で、例えば例示されておりました公有地の精査を行い不要な公有地は売却していく方針と説明をされていました。 これも私以前から取上げさせていただいていた市役所別館、旧職業訓練センターの丹鶴ホール完成後の利活用について、これは一定の結論を得て本当にこのコロナ禍において、実はああいったホールというか大会議室が残っていたというのは、このコロナ禍においては大変有効に活用できたという、けがの功名といっちゃ大変申し訳ないことかもしれませんけれども、本来は、この市役所庁舎ができて、あるいは丹鶴ホールが出来上がると、この旧職業訓練センターはどうするんだというような議論がされていたと思うんです。たまたま本当にこのコロナ禍において大会議室があったというのは、市の執務というか事務事業を執行していく上、あるいはこのワクチン接種においてもそうなんですけれども、ああいったような広い会場が確保できていたということは、本当によかったと思います。 ただ、これはあくまで好事例なんであって、この市役所庁舎を建設する際に当たっては、この旧職業訓練センターを存置する、存続してしまったということは、この庁舎機能、もちろん皆さん様々なアイデアを提言されます。そういった中では、高齢者相談支援センター、そういったような機能を持ったところも使っております。ただ、どうしてもこの肥大化を招いてしまうんですよね。中長期的に見ればどうしてもその肥大化を招くということは、維持管理費用の縮減にはつながっていかないんです。 これも先ほど午前中の屋敷議員の質問でございました。現在の三輪崎支所の建物をどうするか。じゃ、壊して売却、壊す費用と売却益、売却益にならない。それなら有効活用したほうがいいんじゃないか。それはもうもちろん私もリニューアルによる活用というのは、非常にこれまでも訴えてきましたし必要だと思う。そういった中では、またいわゆる三輪崎の現行の支所、この建物の有効活用を提言はされておりましたが、また一つ施設が増えるということにもつながっていきます。 さらには、また三輪崎の中には、今回寄附の申出があると言われるようなある程度まとまった用地があるというふうにも伺っております。それをどういうふうに寄附を受けて、寄附を受けるのか受けないのかというのは、当局内の議論というのはどういうふうになっているのか分かりませんけれども、そうするとかなりやっぱり三輪崎の中にある程度大きな市の所有地が一つ、二つ、三つと、その寄附の用地、あるいは現行の支所の用地、支所の建物、あるいは現在新築されている移転新築をする三輪崎の支所の用地、そういったものが市の公有地として、仮に寄附を受けた場合ですけれども、そういうふうになります。 ただ、しっかりとした目的を持つものであれば、政策目的を持つものであれば、市が本当に必要と考えるんであれば、やはり用地買収から行っていくというのが普通ですよね。ただ、どうしても長年更地のままになっていた企業所有の用地を引き受ける。そこをどう引き受けるに当たっては市が活用するのかというのは、しっかりと考えないとどんどん肥大化していく。この行財政改革プログラムでうたわれているような、いわゆる公有地の売却と矛盾するようなことにもなるんですよね。 先ほど津波避難施設の話の際に、後でお尋ねをしますということでしたが、やはりそういった中では、三輪崎地区の津波避難施設をどう考えるか。そういったような中では、いろいろなアイデアも出てまいります。現にそういったことを言われている、アイデアとして出されている方もいらっしゃいます。じゃ、そこを市当局として実際どう考えていくのか、そういったような議論がしっかりと市の内部でも行われた上で、議会に当然出していただいた中で、議員各位と議論をした上で一定の結論を出すべきなんだろうと思います。そうじゃないと、どんどんこの市の抱える財産というか、そういったような物が肥大化していく。 どうしても、これは私いつもいろんな提言をさしてもらったり、先ほどもコロナの感染症の経済対策としては、無償配布をしたらいいんじゃないかとか、歳出圧力というのはどうしても議員からは提言します。ただ、それでもやっぱり市の財政状況を鑑みれば、特に経常収支は改善していかなければなりません。そのことのバランスをどう取っていくか。必要な部分には投資をしていかなくてはいけないし、ただ、じゃそれをどこまでするかということなんです。ここが市政のかじ取りなんだと思うんです。 市長も、防災行政無線の戸別受信機やエコ広場の改善、あるいは公共交通の再編、そういったことを高齢者施策なんですけれどもどちらかといえば、こういったことは進めなくてはならないというお考えを示されました。これは私も同様です。今般、来月、市長と相まみえることになるんかと思うんですけれども、そういった中では、やっぱりそういったところが論戦に実はならないんです。やっぱりみんな必要とする事業というのは、やっぱり新宮市の中で市民の方が困られている方というのは、これは論争にならないんです。実はそれぞれやはり皆さんやっぱり思いは一緒なんです。 だから、あとは、じゃどうやって実行していくか、実現していくかなんです。そのためには、やはり例えば先ほど提案させていただいた基金の有効活用でありますとか、この市が令和2年度に限ってなんですけれども、貯金ができた、こういったことはやっぱり少し市民に還元してもいいんではないかと。やっぱりそういったようなそのことが実現できるかどうかなんです。そこが市政のかじ取り役の必要な役割なんだと私は考えます。 ぜひそういった論戦をさせていただきたいと思いますので、来月ですね、それは。本当にそういったことが、市が本当に経常収支比率で安定させていく。丹鶴ホールでもやっぱり維持管理費用や、あるいは文化活動に関して費用が、これは市民に還元していくわけですけれども、やっぱり費用がかかってくるわけです。過疎債が延長されて有利な財源となっていますが、やっぱりこれも借金なんです。小林課長がおっしゃられていたように、地方財政計画でしたっけ、そちらのほうが、国の動向次第によってどう変わっていくか分からないんですよね。それが地方で必要であるというお金の部分が国によって締めつけられた場合に、いわゆる小泉竹中改革につながっていくわけなんです。そうでなければ、それがなければ、やはり何とかその有利な財源を探して、有利な補助金を見つけて何とか事業を遂行していこうというのが地方都市の役目であって、そのことでやっぱり市民生活が豊かになっていくことを目指していかなくてはならないと思うわけです。 そういったことをぜひ論戦をさせていただきたいと思いますんで、ぜひよろしくお願いします。ありがとうございました。 ○議長(大西強君)  以上で一般質問を終了いたします。--------------------------------------- △休会について ○議長(大西強君)  以上で本日の議事日程は終了いたしました。 この際、お諮りいたします。 議会運営の都合により、明日9月16日から9月29日までの14日間休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(大西強君)  御異議なしと認めます。 よって、明日9月16日から9月29日までの14日間休会とすることに決定いたしました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(大西強君)  以上により、次回の本会議は9月30日午前10時から会議を開きます。 本日は、議事日程のとおりその議事を終了いたしましたので、これにて散会いたします。 △散会 午後4時37分...